デジタル編成本部コンテンツデザインユニットでは、グラフィックデザイナーとフロントエンドエンジニアが連携し、朝日新聞のビジュアルジャーナリズムを支えています。インフォグラフィックを中心に、イラストレーション、3DCG、アニメーション、データビジュアライゼーションなど、多岐にわたる表現を駆使して、複雑な情報をわかりやすく、魅力的に読者へ届けています。

朝日新聞デジタルのニュース特集ページのOGP画像。人物写真や地図、データビジュアル、スポーツ、国際ニュースなど複数の特集コンテンツのサムネイルを格子状に配置し、多様なニュース特集を紹介している。

ニュース特集https://www.asahi.com/special/

デジタルコンテンツ

 没入感のあるストーリーテリング、読者が操作できる体験型、アニメーションなど、デジタルならではの表現で、よりよい読者体験を提供します。

手紙の原稿が背景に並ぶ中、袴田巌さんの顔写真を大きく配置したビジュアル。獄中で書き続けた手紙を通して、長年の拘禁生活や再審への歩みをたどるデジタルコンテンツを表現している。

「巌より - 袴田さん 獄中からの手紙」https://www.asahi.com/special/hakamadaletters/

競歩選手が歩く一連の動作を連続写真で示したビジュアル。トップ選手のフォームや身体の使い方を分析し、走らずに速く歩くための技術を解き明かすデジタルコンテンツを表現している。

「技 - THE TECHNIQUE 競歩選手はなぜ速く歩けるのか 藤沢勇×山西利和​」 https://www.asahi.com/special/waza-racewalking/

赤く発光する粒子が落下する原子炉内部をCGで再現したビジュアル。福島第一原発の事故炉内部の状況や燃料デブリの状態を可視化し、事故から15年後も残る課題を伝えるデジタルコンテンツを表現している。

「福島第一原発 15年後の謎 - CGで迫る事故炉の内部 -」  https://www.asahi.com/special/fukushima-daiichi-nuclear-disaster-15years/

ニュースグラフィック

 日々発生するニュースを視覚的に伝えるインフォグラフィック。扱うテーマは歴史的な事件・事故から、くらしに役立つヒントまで様々です。

イラストレーション

 写真には写せない世界を視覚化できるのがイラストレーション。複雑なこと、結果が出ないこと、割り切れないこともそのままに「それってこういうことかもね」と、目で見るたとえ話ができます。

データビジュアライゼーション

 膨大な数字やデータを、グラフや地図などのビジュアルに変換し、その奥に潜む事実や傾向を明らかにします。数字の羅列だけでは見えてこない変化や偏りを、確かな根拠とともに描き出し、ときには読者自身がデータを操作して、自分だけの発見にたどりつける体験も届けます。

日本近海の海水温の変化 1985年から2024年までの日本近海10海域の海面水温の変化を示した図。近年になるほど高温を示す色が増え、2024年には多くの海域で記録的な高水温となり、日本周辺海域の温暖化が進んでいることを表している。

エディトリアルデザイン

 見出しや記事、ビジュアルの効果的な配置を考えながら紙面全体をデザインします。通常の新聞とはひと味違うインパクトある表現に挑戦しています。

ロゴタイプ

 連載記事やコラムのタイトルデザインは、文字の形や色などを通してコンテンツの世界感を読者に届けます。

報道機関で初の佐藤敬之輔賞受賞

 朝日新聞のビジュアルジャーナリズムは、国内外で高い評価をいただいています。2020年、NPO法人日本タイポグラフィ協会の第19回佐藤敬之輔賞を受賞しました。報道機関では初の受賞です。同協会は授賞理由として、インフォグラフィックなどを駆使して情報をわかりやすく、かつ魅力的に展開してきた姿勢を挙げ、「新聞記者が文字で記事を書くことをデザインで行っていることと同義であり、まさにデザインジャーナリズム」であるとしました。より良い読者体験を目指して、朝日新聞の挑戦は続きます。

朝日新聞社編集局の職場の白黒写真。編集局フロアに黒いディスプレイが並び、デザイナーやエンジニアがところどころで作業している