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新潟県中越地方では、寒冷前線が通過する影響で25日午後から地震後初めての雨が降る見込みで、気象庁は土砂災害への注意を呼びかけている。10月に入り、相次ぐ台風で降水量が増えていたことに加え、周辺は全国でも有数の地滑り地帯と言われる。これまでの地震で緩んだ地盤に雨が降り、小さな余震でも土砂災害を起こしかねない危険が高まっている。
同庁によると、25日午後から26日にかけて雨や山間部では雪かしぐれになるとみられる。予想される雨量は25日が20ミリ、26日は30ミリ程度。通常、中越地方の平地では1時間あたり20ミリ以上の雨で大雨注意報を出すが、同庁は「地盤が緩んでおり、楽観できない」とし、今後は3時間で5ミリを超えると見込まれた時点で発令して、自治体に警戒してもらうつもりだ。
今回の地震では、土砂災害により、同県小千谷市塩谷で住宅が倒壊。子ども3人が死亡した。長岡市濁沢町では家屋が倒れ、2人が死亡するなど、土砂が崩れたことによる被害が相次いでいる。
25日に現地に向かった土木学会調査団の国生剛治・中央大学教授(地震地盤工学)は、「山古志村周辺は全国でも有数の地滑り地帯。テレビ映像などを見る限り、一帯は急傾斜が多く、今回の地震では、一部で土石流化している感じだ」という。その要因として、直前の大雨を指摘する。
気象庁によると、中越地方は10月に入って、台風22号、23号の影響で降水量が急増。降水量はすでに平年1カ月の1.5倍〜1.8倍に達している。山古志村に近い小出町では、地震前の3日間で120ミリの雨を観測していた。
同じように雨と地震が重なったケースとしては、68年5月の十勝沖地震がある。この時は、直前の大雨の後、マグニチュード7.9の地震があり、大規模な地滑りが発生するなどして北海道南部や東北で52人が死亡した。
今回の一連の地震は深さが10キロ程度と浅いことから、国生教授は「断層が地表にまで達し土砂災害を引き起こした可能性もある。地盤が不安定になったところに雨が降れば、さらに注意が必要」としている。
(04/10/25)
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