
「投資家に必要なのは10年後の未来を描く力!?」
~「きんゆう女子。」座談会編 長期投資のメリットを探る
「金融」とか「投資」とか、なんだか難しそう……
そんな金融ワカラナイ女子のためのコミュニティが「きんゆう女子。」
女子会に参加するイメージで「おかね」を楽しく学んでいるメンバーが、
さわかみ投信の澤上龍社長に、投資や資産運用に関する疑問や悩みをぶつけました。
投資家は未来を作れる!

あーちゃんは、株と金投資をやっているって言ってましたよね?

はい。他にも外貨預金などをやったことがあります。

株式投資が金投資や外貨預金と決定的に違う部分って何だと思いますか? これが今日のポイントです。

お金を生み出せる?

成長できる?

そうだね。端的に言うと「努力ができる」ということです。金や他のものは需給によって価値が変動するんだけど、株は企業の努力によって価値が上げられる。

努力次第で成長もするけど、一方で衰退もしますよね。景気にも左右されるだろうし。

確かに波はあります。でも長期で見ると売り上げが伸びている会社があります。例えばグーグルとかアマゾンとか。この20~30年くらいで、努力とアイデアによってその価値を大きく上げました。日本の企業でも日経平均株価が下がるなか、成長している会社はあります。このように、成長できる会社の株を買うというのが株式投資です。

長期投資は複利のメリットを受けられるから、私たち投資する側にメリットがあることを教えていただきましたが、企業の努力を支えるという意味でも大切ってことでしょうか?

その通り! 投資には二つの側面があるんです。一つはこれまで話してきたとおり、財産をつくるという面。そしてもう一つは、企業の成長を応援するという面です。投資には、投資する人と投資される人がいますよね? つまり、投資される人のことも考えないといけない。ところで、よく自己投資っていうけど、それってどういう意味かな?

自分の未来の成長のためにお金や時間をかけることですか。

そう。将来のためですよね。企業への投資も同じです。企業が「私たちは将来ここを目指しています。だから応援してほしい」という時、株主である投資家がどういうスタンスで投資をするかで、企業の将来が決まるんです。これが「投資家の力」でありポイントです。もし投資家が自分の利益だけを考えていたらどうなりますか?

日本企業が海外の会社に買収されてしまう?

状況はもっとシビアです。投資家の間では3カ月ごとの利益を見て、より多くの配当を要求します。しかしそんな投資家ばかりで本当に企業は良い製品やサービスを生み出せますか?

そういう視点で考えたことがありませんでした……

投資家って未来を作れるんです! その未来に存在するのは他ならない皆さん自身ですよね? 配当にお金を回し過ぎてしまったら、また、投資家が企業の未来の可能性を摘んでしまったら従業員教育や研究開発にお金をかけられず、安心安全な商品やサービスを提供できなかったり、質を落とさなくてはならなくなります。

結局私たちにそのツケがまわってくるということですね。

将来を想像して遊んでいるのが投資家

企業が生み出す価値というのは、私たちが手にして使うモノやサービスの価値とイコールなんです。皆さん、「きんゆう女子。」としていろいろ勉強されていると思いますが、そうした勉強を役立てるとしたら、投資をしてどう世の中を変えていきたいかと考えるなど、投資に自分の「意志」をのせていくことです。

日常の消費もただ買うだけじゃなくて、応援したいという感覚を持って買うことがあるし、環境にやさしいものを選びたいって言う人も増えている気がします。

フェアトレード商品とか、生産過程にストーリー性があったりするものを選ぶ人が増えました。そういう情報をネットから得られますからね。実は投資も消費も同じなんです。だから、難しく考える必要はありません。

投資のお話しを伺って、私たちの働き方についても考えさせられました。今目の前の仕事だけじゃなくて、未来のためにする仕事もあり、それらが仕事の中で循環しているんだなって思いました。

私は経営者ではありませんが、自分が働いている会社がこんなふうに投資から支えてもらっていると考えると、なんだか申し訳ない気持ちに……

「さかわみファンド」はどういう視点で企業を見ているんですか。

現状だけではなく、10年後この会社は何をやっているのかという視点を重視しています。言ってみれば、「財務情報からは見えない可能性」を見つけ、応援するのが長期投資家である我々の仕事だと思っています。

そんなプロの目から見てこれから伸びそうな業界ってありますか?

逆に皆さんはどう思いますか?

旅行や化粧品かな。

なるほど。面白い話があって、新興国の女性は一度化粧をすることを経験すると、ずっと化粧を止めないそうです。旅行はちょっと生活が厳しいときはセーブしますよね。

10年使っているものは何かなと考えると、スマートフォンでしょうか。

スマートフォンを見るとき、例えばどの会社がいいかって考えますが、スマートフォンを構成する部品にまで目をやると、そこに貢献している会社が見えてきます。例えば自動車業界を見るときも、どの会社ってみるのではなく、自動車共通で使われているタイヤに視点を移し、「車が空を飛ぶようになるとしても離着時にはタイヤが必要である」などと想像してみることが大事です。

なるほど、先ほどの未来を考えるというお話がありましたが、未来を想像することが大切なんですね。

そうやって、想像して遊んでいるのも我々の一面なんです(笑)。自分が欲しいものがあったら、それを実現してくれる会社を探す。そんな風に考えると面白いかもしれません。

澤上社長とお話しして、知識はもちろんですが、「投資に対する感性」をバージョンアップできた気がします! ありがとうございました。

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