朝日新聞社航空部は、記者やカメラマンを飛行機やヘリコプターにのせて災害・事故の現場に派遣するなど、朝日新聞の報道の最前線で空からの取材を担っています。また、高校野球開会式でのボール投下でもおなじみです。
1923年に大阪―東京間で定期航空輸送を開始するなど、国内の航空業界の草分けでもあります。1937年に「神風」号が東京―ロンドン間を最速記録で飛行しました。
戦後、航空部OBが中心になって航空会社「日本ヘリコプター輸送株式会社」を創設。のちに「全日本空輸(全日空)」となりました。
海外フライトも手がけ、アラスカ、ヒマラヤ、モンゴル、ソロモン諸島など、世界各地で多くの実績を上げてきました。南極観測に航空機や部員を派遣するなど、学術研究にも貢献しています。
ほかの報道機関の依頼を受け、航空取材を有償で請け負う「航空機使用事業」の免許を保有しているのは、国内メディアでは朝日新聞社だけです。
保有機体
現在、羽田、伊丹(大阪)、福岡(奈多)の3空港に事務所があり、ビジネスジェット機1機、ヘリ5機を保有。パイロットや整備士のほか、主に電子機器を扱う航空電子、地上でフライトをサポートする運航管理などの担当者もいます。

あすか C560 小型ジェット機
- 乗員・乗客 11人
- 最大巡航速度 800km/h
- 最大巡航距離 3150km
高高度を飛んでも機体内部の空気が薄くならない、旅客機と同様の与圧構造を備えています。窓を閉めたままでもクリアな映像が撮影できるように、光学式ガラス製の窓を2カ所に設置しています。

はやどり・あさどり MD900
- 乗員・乗客 8人
- 最大巡航速度 259km/h
- 最大巡航距離 730km(はやどり) 650km(あさどり)
後部の回転翼がない「ノーターシステム」を搭載。騒音を軽減し、地上での安全性を大幅に向上させています。はやどりとあさどりは同型機ですが、はやどりは増床タンクを備え、航続距離が長くなっています。

ゆめどり AW109SP
- 乗員・乗客 8人
- 最大巡航速度 311km/h
- 最大巡航距離 870km
防振装置付き機外ビデオカメラ「シネフレックス」を搭載。新聞社ヘリでこの機外カメラを搭載しているのは朝日新聞だけです。荒天に強く速度も速いヘリです。

あかつき AW169
- 乗員・乗客 10人
- 最大巡航速度 272km/h
- 最大巡航距離 796km
「ゆめどり」同様に、「シネフレックス」を搭載。朝日放送テレビの中継装置を搭載し、西日本豪雨の時など、マイクロ波による映像生中継を多数行ってきました。最新鋭の航空電子技術を搭載しています。
空撮取材サポート
空からの取材を必要とする報道機関やジャーナリストのために、ヘリや小型ジェット機を運航します。以下のようなご要望にお応えできます。
- カメラマン搭乗による上空からの写真撮影
- 放送業務用防振装置付きカメラによる動画撮影
- 上空ルポのための取材者搭乗
空撮ギャラリー
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