ATHLETE INTERVIEW
困難を超え、進み続ける

05
練習ができなくなって一層強まった、「柔道がとても好き」という気持ち
柔道
阿部 一二三
Hifumi Abe
1997年8月生まれ。柔道男子66キロ級選手。パーク24所属。
相手と組み合い、技を掛け合うコンタクトスポーツである柔道は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて実践的な練習がほとんどできなくなってしまった。7月28日から一定の基準を満たせば相手と組んで行う練習が認められるようになったものの、それまでの約4ヶ月間は組むのは一切禁止。手作りの人形相手に練習をしたり、柔道着の上衣だけを使って投げ込みのイメージトレーニングをしたりと、全国の学校や道場ではさまざまな工夫をしながら練習を続けている。
「思うように練習や試合ができなくても、自分が持っている強い気持ちを忘れずに、下を向かずに進んでほしい」。これからの若い世代に向けてそう話すのは、柔道男子66キロ級の阿部一二三選手。春夏の大会が軒並み中止・延期になり、日頃の練習と努力の成果を発揮する場を失った学生たちを思いやる。
圧倒的なスピードで相手との間合いを詰め、一本を取りにいくのが阿部選手の柔道。力強く美しい一本勝ちを重ね、2017年、2018年は世界王者に輝いたが、追われる立場になったことで国内外の猛者たちから研究され、2019年は不本意な結果に終わることも多かった。
しかし、昨年11月のグランドスラム・大阪、今年2月のグランドスラム・デュッセルドルフと、立て続けに優勝。完全復活の兆しが見えた矢先に競技中断という事態に見舞われた。けれども、そんな状況でも「競技再開に向けて肉体面・精神面共にできうる限りのトレーニングをし、次の目標を絶対に達成することを心に秘めてしっかり準備を進めています」と前向きだ。
「練習ができないつらさを味わったことで、やはり自分は柔道がとても好きだなと強く感じました。今は、みんなが大変な時期。にも関わらず、周囲の人たちが励ましや応援の言葉をかけてくれたり、サポートをしてくれたりするおかげで、この状況を乗り越えていけています。だからこそ、自分は自分にできることをしっかり探して、やっていきたい」
現在の目標は、12月に開催予定のグランドスラム・東京で優勝すること。大会には、最大のライバル・丸山城志郎選手も出場予定だ。来るべき決戦の日に備えて、この夏もひたむきに練習に打ち込む。
INTERVIEW LIST
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01
自分次第で、いくらでも人生の道は切り開いていける
ラグビー
稲垣 啓太
Keita Inagaki -

02
どんな状況だろうと自分が今できることに集中して努力すれば成長できる
スポーツクライミング
野中 生萌
Miho Nonaka -

03
仲間と共に切磋琢磨できる幸せを改めて実感
サッカー
岩渕 真奈
Mana Iwabuchi -

04
今までやってきたことは、無駄にはならない
野球
山田 哲人
Tetsuto Yamada -

05
練習ができなくなって一層強まった、「柔道がとても好き」という気持ち
柔道
阿部 一二三
Hifumi Abe -

06
自分が一番輝けるのは、スポーツをしているとき
柔道
阿部 詩
Uta Abe
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