ATHLETE INTERVIEW
困難を超え、進み続ける

阿部詩

06

自分が一番輝けるのは、スポーツをしているとき

柔道

2000年7月生まれ。柔道女子52キロ級選手。日体大所属。

「目標は、兄妹二人そろって金メダルを獲ることです」。柔道女子52キロ級の阿部詩選手は、以前からそう公言している。男子66キロ級の選手で、3歳年上の兄・一二三の後を追うように柔道を始めたのは5歳のとき。競技を始めた頃から「兄よりもセンスがあるのでは」と言われてきた逸材は、練習をおろそかにすることなく才能を磨き続けてきた。

多くのスポーツ大会が中止または延期になるという異例の事態に対しては、「来年に向けて気持ちを強く持ち、日々精進していきたい」と冷静に受け止めている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で“乱取り”のような実戦形式の対人練習が難しくなり、試合もすべてなくなったが、いつ競技が再開されても万全な体制で臨めるよう準備に抜かりはない。「ストレスをためないように生活をすることで精神を良好に保ち、練習方法が限られてくる中でも心拍数を上げるトレーニングは必ず行うことを意識しています」

阿部詩

競技が中断されて感じたのは、「自分が一番輝けるのは、スポーツをしているときだ」ということ。自粛でつらい時期が続いても我慢強く耐えられるのは、常に輝く未来を見つめているからだ。「スポーツは、見ている人に勇気と感動を与えられるもの。たくさんの方に関心を持って見ていただける機会を逃すことなく、金メダルが獲れるようにしっかり準備していきたいと思っています」

実は阿部兄妹は、すでに2018年の世界選手権で同じ日に兄妹そろって世界一になっているのだが、一度だけで満足はせず、また二人で一番輝く色のメダルを手にするため、邁進している。

阿部詩

自身も「試合の間隔が空きすぎていてつらい」と話すが、全国にいる自分よりも下の世代の中高生たちの現状にも思いを馳せる。「大会の中止が相次いで、目標を定めにくい状況ですよね。でも、輝ける日は必ずくると信じて、一緒に乗り越えていきましょう!」

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