朝日 地球会議2018特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇

朝日 地球会議2018 特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇 広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

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特別講演
「真の豊かさを享受できる社会を目指して」
石村 和彦
旭硝子財団 理事長 / AGC 取締役 兼 会長

科学分野の人材育成と技術の発展に貢献

人類はこれまで、より豊かな社会を実現したいという思いから様々な文明を築いてきました。20世紀までは、豊かさとは物質的、金銭的に裕福になること、さらには便利で快適な生活を営むことと同義でした。しかし20世紀後半以降になると、これまでの発展の歪みが露呈しはじめ、特に環境問題が明らかになってきました。いま、私たち人類にとって真の豊かさとは何か、それを改めて考えて、次の時代を拓いていく科学技術への貢献や、真の豊かさを実現するお手伝いをして行くことが、旭硝子財団の真の目的だと考えています。

旭硝子財団は、1933年に我が国の化学工業の発展のために、旭化学工業奨励会を株式会社旭硝子が創立25周年を記念し設立したのが始まりです。その時から研究助成授業を開始しています。1957年には創立50周年に際し、旭硝子奨学会を設立しました。以来、学生に対する奨学助成を始めています。1990年には、この旭化学工業奨励会を旭硝子財団に変更し、1992年には顕彰事業として「ブループラネット賞」を創設しました。さらに2018年、旭硝子財団が旭硝子奨学会の事業を引きついでいくことになりました。

「自然の恵みは人類共通の自然資本」という考えに基づき社会に貢献

旭硝子財団はこれまで2つの事業を行ってきました。まず、研究助成事業です。これは、国の社会基盤を作っていくための研究を対象に、日本、タイ、インドネシアの大学に対して研究助成を行っています。1933年からこれまでに約5000件、累計で約100億円強を助成してまいりました。

もう一つが顕彰事業です。まず、地球環境に貢献した個人、団体に対し「ブループラネット賞」を授与しています。ブループラネット賞は、1992年に「科学技術の発達は人類に大きな恩恵をもたらした。一方で地球温暖化、酸性雨、砂漠化の進行など、様々な歪もでてきており、放置すれば今後更に深刻化するだろう。それを是正し、人々が心安らかに生きていける真に豊かな社会の実現に貢献することこそ、我々の使命ではないか」という危機意識を持って創設されました。スタートした1992年は、リオデジャネイロで「第一回地球サミット」が開催された年です。このサミットの会場でブループラネット賞の開設を宣言し、初代受賞者の発表を行いました。以降毎年2件の方々を選定しており、5000万円を副賞として授与していますが、26年を経過したいま、その規模の大きさから、環境分野のノーベル賞と言われるまでになりました。

地球環境問題の解決にはパリ協定に代表されるよう、世界のひとり一人が共通の認識を深めていく必要があります。そこで、世界各国の政府、または有識者の方々に、地球環境問題と人類の存続に関するアンケートを1992年からとっています。いま地球がどのくらいの危機状態にあるかを示すこのアンケートの結果は、「地球環境危機時計」として、毎年9月に発表しています。1992年に開始した際は7時49分でしたが、2018年の結果は、「きわめて不安」を意味する9時47分まで進んでいます。2010年から2017年の7年間かけて14分進みましたが、今年はこの1年で14分進んでしまいました。これは、世界の有識者が、地球環境問題に危機感を強めているという証拠です。特に北米と欧州は10時を超えています。

以上2つの事業に加え、今年から、1957年に設立した旭硝子奨学会の事業を引き継いで、学生、特に日本の大学院に在学する学生、そして、タイ、インドネシア、中国、韓国から日本に留学している留学生に対して、給付型の奨学金を授与しています。現在までに4200名の学生に対しての寄付額は約30億円にのぼります。

2017年にブループラネット賞を受賞した、グレッチェン ・C・デイリー 教授が提唱する「自然の恵みは人類共通の財産であり、自然資本である。この資本として特定された経済的価値を用いた適切な投資判断や政策を通じて、環境保全を進めるため、分野を超えたアプローチで人類の幸福を目指していく」という考えに共鳴し、こうした考え方のもと、今後も人類が真の豊かさを享受できる社会および文明の創造に寄与するために活動して参ります。

朝日地球会議 環境 その先へ 接続可能な社会の実現 The Environment and Beyond~Towards a Sustainable Society 公式サイトはこちら