みかんは産地によってさまざまな品種がありますが、その多くが機能性表示食品となっているのをご存知でしょうか。
実は、生鮮品で最初に機能性表示食品の届け出が行われたのがみかんです。
報告されている機能は、「骨代謝の働きを助ける」こと。
その科学的根拠となる関与成分が、「β-クリプトキサンチン」というカロテノイド色素の一種です。
柑橘(かんきつ)類のなかでも特に日本の温州みかんに多く含まれ、体内に吸収されやすい性質があります。
「みかんをたくさん食べると手が黄色くなる」というのは、この成分によるものです。
β-クリプトキサンチンの機能は、みかんの産地に住む約千人の健康状態を追跡した栄養疫学調査で確かめられました。
骨密度は加齢や閉経により低下しますが、みかんを多く食べる人は骨粗しょう症の発症リスクが低いというデータがあり、
そのメカニズムを研究すると、β-クリプトキサンチンが、骨の代謝を助ける役割を果たしていることがわかったのです。また、みかんには骨の重要な要素であるコラーゲンの生成に欠かせないビタミンCも含まれています。この2つの相乗効果が骨の健康に関わると考えられます。
β-クリプトキサンチンは、骨の健康維持に関係するだけではありません。
研究の結果、脂質異常症や2型糖尿病、飲酒や高血糖による肝機能障害、動脈硬化など生活習慣病の予防にも関わる可能性がわかってきました。
また、ストレス緩和や血圧調整の効果が認められるGABA、腸内環境を整える食物繊維、塩分の排出に役立つカリウム、そしてポリフェノールの1種であるフラボノイドも、みかんに含まれる成分です。
こうしたみかんの知られざる力が次々と明らかになる一方で、近年は日本人の果物摂取量が、国の推奨値である1日200グラムを大きく下回っています。
果糖を気にして控えている人もいるかもしれませんが、みかんに含まれる果糖はわずかで、お菓子よりもずっと低カロリーだということも知ってほしいポイントです。
β-クリプトキサンチンは吸収されやすいだけでなく、摂取すればするほど体内に蓄積されます。冬場にたくさんみかんを食べておくと、夏まで体に「貯金」できるのでおすすめです。また、β-クリプトキサンチンもビタミンCも、糖度が高いみかんほど含有率が上がることが明らかになりました。ぜひ、旬のみかんを生でたくさん食べて、1年中健康に役立てていただきたいと思います。
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骨代謝を助ける
β-クリプトキサンチンが、
骨粗しょう症の
発症リスクを低減 -
疲労回復や風邪予防に
関わるビタミンCや、
ストレスを緩和する
GABAを含有 -
糖尿病や動脈硬化、
脂質異常症など
生活習慣病の
予防にも関わる
日本みかん農協
(事務局:日本園芸農業協同組合連合会)
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