国公立大学 進学のすすめ2020

広告特集
企画:朝日新聞社メディアビジネス局
制作:AERAムック編集部

公立諏訪東京理科大学 Suwa University of Science

INFORMATION

FOCUS

未来を切り拓くのは
“AI”と“ものづくり精神”

諏訪から世界へ ×
Suwa University of Science

ベアリングレスモーターの検証を行う大島教授と研究室の学生たち。大島教授の穏やかな人柄も手伝って、研究室はとても和やか

工学は生活のために
環境問題解決にも寄与

公立諏訪東京理科大学がある長野県諏訪地域は、古くは製糸業が盛んで、その後、時計に代表される精密機械工業から電気・電子部品産業で栄えてきた歴史がある。これらの産業に通底するのは「生活を便利にするための工業」という思想だ。

ものづくり産業の集積地としてのDNAを受け継ぎ、さらに世界を見据えた人材育成を行っているのが公立諏訪東京理科大学だ。工学と経営学の融合を掲げ、最先端の科学技術研究が行われている。

工学部長で機械電気工学科の大島政英教授が研究しているのが、「ベアリングレスモーター」だ。

従来のモーターは、回転軸を支える「ベアリング」という部品を必要とするが、磁気の力を利用することでベアリングをなくしたのがこのモーターだ。

エアコン、冷蔵庫、掃除機など一般的な家庭には100個以上のモーターがあるといい、モーターは生活に欠かせない機械となっている。大島教授はこう話す。

工学部長の大島政英教授

「日本の全電気使用量の約55%がモーターを動かすために消費されています」

ベアリングレスモーターは機械的な摩擦がなく、寿命が長い。開発から製造にかかるイニシャルコストはやや高いが、メンテナンスが容易で、一度導入すると中長期的にはコストが安くなる。さらに、高速化、高出力化できるうえに小型化も可能なため、次世代型モーターとして期待されている。

「日本で使われるモーターの効率が1%上がると、原子力発電所の原子炉1基分のエネルギーが削減できるといわれています。日本ではまだベアリングレスモーターの導入例は少ないのですが、世界では増えています。それはコスト面もありますが、環境問題への関心が高いからです」(大島教授)

大島教授がモーターを研究テーマにしたのは、消費電力が多いモーターの効率を上げ省エネに貢献したいと考えたからだ。

「これからは自動車のような化石燃料で動くものの電動化が進むため、モーターの需要が増えていくのは確実でしょう」(同)

環境やエネルギー問題が深刻化していくなかで、工学の役割は、持続可能な社会を実現していくことにあると、大島教授は考えている。

「世の中には生活していくうえで絶対必要とされるものがあります。生活のためのものを環境に配慮しながら生み出していくのが、これからの工学の使命であると考えています」

社会の課題に向き合い、それを解決していくことは工学の役割の一つだ。工学部情報応用工学科の橋本幸二郎講師は、今後さらに加速する超高齢社会の問題に、AI(人工知能)の力で挑んでいる。

AI技術は不可欠
社会を豊かにする

「私が研究しているのは、深層学習によって人間の能力を理解・評価できるAIが、利用する人間に合わせて機械操作の作業を支援してくれる技術です。これまでの機械は人間が操作に習熟しなければ使いこなせなかったのですが、それをまったく逆にするのです」(橋本講師)

今進めているのはAIで自動車の運転を支援する技術で、いわゆる「高齢ドライバー問題」に対応するものだ。これはドライバーの運転行動データを集積しAIに学習させることで、運転能力の低下やミス、危険を事前に予測し、ドライバーの運転を支援するものである。

「従来の自動運転は、たとえば事故が起きないようブレーキを制御するなど、起きうる問題に対して環境をどうにかしようという、対症療法的なアプローチ。それに対しこの技術は、人間の能力をどうにかして事故を起こさせないようにする、という発想です」(同)

地方では、高齢化が進む一方、公共交通機関が少なく自動車がなくては暮らせないという現実がある。橋本講師の研究には、高齢者から無理やり運転免許を取り上げることなく、少しでも長く運転してほしい、という願いも込められている。

シミュレーターでドライバーの運転行動データを収集する橋本講師と、シミュレーターを運転する工学部情報応用工学科3年の石川涼介さん

「これからの時代、AIは生活していくうえで絶対必要とされる技術であると確信しています」(同)

公立諏訪東京理科大学は、地元・諏訪地域の企業とのつながりが強い。産学公が連携し、IoT(モノのインターネット)技術を駆使した地域の課題解決を目指す「スワリカブランド創造事業」も行っている。

大学には、企業から課題解決の相談が持ち込まれる。橋本講師は自身の研究とは別に、地域の企業の課題をAIで支援する活動も行っている。

「諏訪地域は地域のつながりが強く、企業との連携が取りやすいのです」(同)

企業からの依頼は、学生にとっても実際の社会に役立つ技術が学べるチャンスともなる。

時代に求められ
社会を担う人材に

「本学は研究する環境もいいですが、自然環境も非常にいい。大都市と違い緑が豊かです」

窓の外に広がる山々を眺めながら、前出の大島教授はこう話す。ただ、大都市とは離れているものの、世界とはしっかりつながっている。

「共同研究をしている会社や海外企業へのインターンシップも毎年実施し、年々参加学生が増えています。企業にとって重要な技術にかかわる仕事を学生に経験させてくれる企業もあります」(大島教授)

ものづくり、地域創生、グローバル、AI、IoT……。公立諏訪東京理科大学には、これからの社会で重要視されるキーワードが詰まっている。大島教授は力を込めて言う。

「この地域に伝統的に残るものづくりの精神を受け継ぎつつ、最新のAI、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)の技術などにも触れられるのが本学の魅力です。ここで学んだ学生は、時代に求められ、これからの社会を担う人材に成長できるでしょう」

PRESIDENT’s MESSAGE 学長メッセージ

コンテストを実施し
表出する課題を
AIで解決していく

小越澄雄 学長

「本学のある諏訪地域にはさまざまな企業が集まっています。工業、農業、林業に、そして観光もあります。多様な業態があることは、研究、教育において非常に有利なのです」

小越澄雄学長はこう話す。

公立諏訪東京理科大学ではAI技術の修得をカリキュラムの柱に据えている。AIの活用ではビッグデータの集積がカギとなるが、諏訪地域はさまざまなデータを集めやすい恵まれた環境だ。大学は企業からデータを提供してもらい、それをAIで解析し、企業に使ってもらう。その過程での課題解決が、学生の学修や、教員の研究に結びつく。理想的な好循環だ。

「こうしてWIN-WINの関係ができます。地域の発展なしに大学の発展はありえませんからね」

また大学では、地元企業発展のために安価なエッジAIシステムを開発・公開。さらに「みんなのAIプロジェクト」と題し、高校の教員や生徒向けにAIプログラムを公開した。今年は在学生と地元の高校生などを対象にコンテストを実施する予定だ。これは「みんなのAIプロジェクト」に公開されたプラットフォームを使い、大学の近くを流れる上川(かみがわ)の水位予測のプログラムをつくるもの。雨量、水位、実測値などのデータを大学が提供し、それをもとにいかに正確な予測をするAIプログラムを構築するかを競う。全国で災害が頻発するいま、小越学長はこのコンテストに期待を寄せる。

「コンテストで得たプログラムは今後公開する予定です。日本全国、それぞれの地域の河川に合わせて改良してもらい、水害による被害防止に役立ててほしいと考えています。コンテストには高校生の時期からAIの可能性を知ってほしいという狙いもあります」

小越学長はこう語る。

「AIは世界を変える可能性があります。ともに本学で新しい未来をつくってみませんか」