CA流マネー&ライフ

現役CAの持ち物から読み解ける?!日本経済の景気!

CA Mediamizuki 瑞希

皆さまは、空港で颯爽と歩くCAのキャリーケースやバッグを、じっくりと見たことはありますか?会社から貸与された物もあれば、自身で買った物もあってさまざまです。実は、その持ち物から、日本経済の景気状況を読み解けるとしたら?今回は、現役CAである私の体験ではありますが、CAの持ち物と日本経済の面白い関係性をお伝えします。

就職氷河期と新就職氷河期!CAの持ち物は安さ!コスパ重視!

一般的に、就職氷河期とは、90年代初頭にバブル経済が崩壊し、日本経済が長期的な不況に陥った約10年間を意味します。1993年〜2005年が、その頃と言えるでしょう。その後も2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災を受け、「新就職氷河期」が続きました。

その頃のCAの持ち物は、いたってシンプル。キャリーケースは、貸与品があれば積極的に使うCAが多くいました。自身のRIMOWA(リモワ)のキャリーケースを使っているCAもいましたが、そうした例は比較的少なく、私にとっても遠い夢でした。

バッグはタイ発ブランド、NaRaYa(ナラヤ)の大きなリボンがついている黒い長方形のバッグが流行りました。別名「CAバッグ」と呼ばれていたほどです。コットンの優しい触り心地とサテンの美しい光沢も魅力ですが、CAにとって1番ありがたかったことは、安くて軽くて丈夫というコスパの高さでした。タウンページ3冊分程の大量の資料を詰め込んでも心配なし。現地で1000円〜2000円くらいという破格の安値で買っていました。

就職氷河期にあった日本経済の厳しさに比例して、CAの財布の紐はとても固かったと思います。無駄な物は買わず、買うとしてもコスパを重視したものが重宝されました。

※写真はイメージです。

アベノミクス効果がCAの持ち物にも現れた?!

2012年12月に誕生した安倍晋三内閣の経済政策、アベノミクス。「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」という「三本の矢」でデフレ経済克服を目指しました。2013年の新語・流行語大賞候補に選ばれ、景気も少しずつ上向いていきます。

この頃のCAの持ち物にも、若干の変化が見られます。貸与品のキャリーケースの姿が少しずつ減り、私物のキャリーケースを使うCAが増えてきました。ブランドはさまざまですが、例えば自社が作っているキャリーケースを社員割引で買うなど、以前よりは少し背伸びをして、良質な新しい物を選び始めます。あいにく私はまだ貸与品のキャリーケースでしたが、周りのCAは「それどこのキャリーケース?」「私もそれにしようかなぁ」などと、貸与品を卒業する風潮が始まっていました。

バッグも少しずつ変わっていきます。タイブランドNaRaYa(ナラヤ)ではなく、日本ブランド「無印良品」の黒いボストンバッグが主流になります。誰から始まったかは分かりませんが、CAは女性が多い職業であるゆえ、他人の持ち物に敏感です。私もそれまではNaRaYa信者でしたが、徐々に信者が減っていくのを目の当たりにして、CA業界の流行に乗り遅れまいと無印良品のお店へ走りました。一般的に、4000円〜5000円位のバッグはお手頃と思いますが、以前使っていたバッグの2倍以上する値段を考えると、「よく買った!」と自分を褒めてあげたい気分になりました。

日本経済の状況が少しずつ良くなるにつれ、お金に対する考えが柔軟になってきたのでしょう。これは憶測ですが、無意識に日本を応援したい気持ちが、日本ブランド購入へと繋がったのかもしれません。

現在の日本経済は良い?悪い?考え方もCAの持ち物も十人十色!

現在の日本経済はどんな状況でしょうか。アベノミクスの効果が今も続いていると考える方もいれば、イギリスのEU離脱やトランプ政権の発足などをきっかけとして今後の予想が難しくなり、不況状態が続くと考える方もいらっしゃいます。

経済への見方が多種多様なように、CAの持ち物もここ数年、十人十色になりつつあります。キャリーケースはRIMOWA(リモワ)を持つCAが多くなり、遂に私も仲間入りします。その他にも多岐にわたるブランドのキャリーケースを持つCAが続々と増えました。一方で、もう一度貸与品を愛用し直すCAもいて、1人1人が流行に流されず、自分の判断基準を持って選んでいるようです。

バッグも同様です。15000円位のLongchamp(ロンシャン)ル・プリアージュバッグをよく見かけるようになったり、50000円以上は当たり前のPRADA(プラダ)のバッグを持っている先輩に驚いたりすることもあります。ハイブランドを身につけるCAが多くなったかと思いきや、そうとは言い切れず、5000円前後の質の良いバッグや、低価格のコスパ重視バッグを持つ倹約家のCAも同じくらい見かけます。

まさしく十人十色。流行りといえる決まった物はなくなりました。1人1人のCAが日本経済の現状や先行きを考えながら持ち物を変えていったわけではないはずですが、景気と照らし合わせて振り返ると、驚きと共に非常に面白いですね。

これからの世界経済や日本経済を読み解くビジネスマンの皆さま。これからはちょっとした遊び感覚で、空港を歩くCAの持ち物から未来の情勢を予想してみてはいかがですか。搭乗開始までの待ち時間の暇つぶしになるかもしれません。

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