知られざるエンタメビジネスへの投資と海外展開

〜Otakuカルチャーへの投資とグローバル展開〜

けいたん

前回に引き続き、株式会社アブストリームクリエイションの榊原敬太(アーティスト名:けいたん)様を迎えて、ヲタクカルチャーへの投資およびグローバル化についてお伺いをさせて頂きます。今回は、秋葉原・インバウンド・海外ビジネス展開について伺いました。(インタビュアー:肝付信子 For Bridges)

――サイリウムダンスをピックアップした企画は、各国のアニメイベントでダンスバトルという形で展開されていますが、そもそもサイリウムダンスを海外でやろうと思ったのはなぜでしょうか。

榊原:日本から発信しているダンスだからでしょうか。日本発祥のダンスのジャンルといえば日本舞踊やYOSAKOI、パラパラなどがありますが、それらと同じだと考えています。基礎的な動きとして、円の動きと直線の動きがあって綺麗であることに魅力を感じています。

ヲタ芸に携わるようになって11年経ちましたが、途中でギニュ~特戦隊(現GinyuforcE。サイリウムダンサー)と巡り合い、アートフェスにも呼ばれることがありました。全ての流れを線として繋ぐものがなければならないということで、元々アブストリームがダンスに強かったこと、サイリウムは芸術的であったこと、最終的には教育にも採用されたいという思いから、ヲタ芸というポジションからダンスに昇華させた方が良いと考えて、現在のフォーマットとしました。

――ニコニコ超会議でサイリウムダンスをしたのですが、とても体力を使うという印象でした。

榊原:遠心力がすごいので、けっこう体力を使うと思います。また子ども達はシンプルに光るものが好きですし、動きがキャッチーなのでマネしやすいとも思います。アイドルの現場における動きがもともとのモチーフで、そこにサイリウムを持って踊るというのをGinyuforcEがダンスとして組み上げていきました。

――サイリウムダンスをダンスバトルコンテンツにしたきっかけはなんでしょうか。

榊原:弊社は以前、アニメの楽曲に合わせて即興でダンスをする「アニソンダンスバトル」を開催したことがありました。それがあって、サイリウムダンスでも同様にダンスバトルにしてみたらどうかと提案してみました。
3年前ぐらいにスタートしたのですが、音楽のジャンルを問わずにできると気づきまして、たとえばEDMでもいいんじゃないの、となりました。その後、キリンの「氷結」でCM出演の話を頂き、すごくポップですごくかっこいいものになりました。
サイリウムダンスバトルとしてのフォーマットは、ペンライトなどを製造する株式会社ルミカにお声がけし、世界大会も今年開催されました。

サイリウムダンスをやる人のうち8割ぐらいが、アニメとかアイドルが好きな層であるため、世界大会の決勝も秋葉原で行いました。将来的には、六本木ヒルズや、海外向けにもキャッチーな場所で決勝戦をやりたいと思っています。サイリウムダンスは夜が間違いなく綺麗なので、屋外でぴったりとはまる場所を探しています。

――サイリウムダンスバトルの将来について、お考えをお聞かせ下さい?

榊原:まずは10年続けることで教育コンテンツ化を目指し、世界中の教育現場で教えられるようにしていけたらと考えています。そしてやがて五輪競技に採択されることを目指しています。2024年のパリ五輪では、リアルアキバボーイズが一番得意とするブレイクダンスが採択されており、実現は遠くないと考えています。そして、サイリウムダンス自体がアート的な側面とスポーツ的な側面と両面あると思っていますので、国際的なイベントにおいて、ダンスや芸術といったジャンル・文化を超えたコンテンツになって欲しいと思います。

――サイリウムダンサーは年々増えていっていると思いますが、サイリウムダンスを知るきっかけはなんでしょうか?

榊原:YouTubeで知ることが多いと認識しています。アニメ好き、アイドル好きではない人も始めているようです。最近は女性のダンサーも非常に増えてきています。動きがシンプルなのが受けていると思います。ほかにも他のダンスカテゴリーの動きを取り入れているダンサーも出てきています。

――将来の目標について教えて下さい。

榊原:アブストリームとしては、社員のクリエイティブが認められ高く評価されていくことと、面白いことを続けたいと思っています。迎合しすぎるスタイルになると、組織として大きくなりすぎてしまうので、そうはしたくないです。クリエイティブカンパニーとして続けたいです。
個人としては、日本で生まれたものを世界で多発的にバズらせるような仕組み・仕掛けをつくっていきたいです。それを通して日本がより評価されていくようになればと思います。

――最後に、榊原さんはなぜ秋葉原を選んだのでしょうか?

榊原:ブランディング的にわかりやすいからです。オフィスを構えてみて気づいたのですが、都内の大きい会場はほぼ30分以内にアクセスできます。秋葉原という土地をもっともっと盛り上げていきたいし、先人の方たちとも一緒にやっていきたいです。うちは秋葉原ではまだまだ若手なので、秋葉原への観光促進、世界的な地位向上にも取り組んでいきたいと思います。

2回にわたり自らも演者として活躍されているアブストリームクリエイションの榊原敬太氏に話を伺いました。サイリウムダンスは音楽コンテンツと比べて実際に見たり、体験する機会が少ないのですが、企業とのタイアップなどで、音楽×サイリウム×ダンスという新しい切り口で日本からグローバルへと展開させたその戦略の一端を見せていただきました。

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