2009年6月15日
北海道を拠点に活動している上方落語のベテラン桂枝光(しこう)が、自身の噺家(はなしか)生活30周年と道内での開催50回となる記念の会を兼ねた落語会を7月に開く。
大阪生まれ。桂文枝の門下で関西で人気を博したが、子供のぜんそく治療のために91年に札幌に移った。北海道は“落語不毛の地”に思えたが、明治期には札幌にも多数の寄席があったとわかり、その一つ「開進亭」の名をとって05年から「さっぽろ市民寄席 平成開進亭」を開く。並行して地元出版社の協力で落語会も開き、これまで笑福亭鶴瓶、桂文珍ら上方の人気落語家が助っ人に駆けつけた。大阪でも年3回の独演会を続けており、今は北海道が6、大阪が4の比率の活動だ。
「大阪と北海道ではお客さんの好みが違う。北海道では、ややくどく演じることもある。大阪では滑稽(こっけい)噺が受けるが、こちらでは人情噺をする機会が増えました」
芸に厳しいお客が少ない、ライバルもいないなどの不安もある。大阪での会をやめないのはそのためだ。大阪から大物を招いてその前で大ネタを演じるなど、自分にプレッシャーもかける。「お客さんと一緒に育っていきたい」
東京の売れっ子柳家喬太郎らがゲストの「桂枝光噺家生活30周年記念祭」は、7月8日午後6時50分、札幌市北区の札幌エルプラザ3階。2千円。問い合わせは電話011・219・1122(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)。(篠崎弘)