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2012年11月3日23時39分
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土砂災害の恐れ最多3県は中国地方 広島・島根・山口

 中国5県には土砂災害に弱い地質が広く分布する。崖崩れなどで人家に被害が及ぶ恐れのある「土砂災害危険箇所」数は広島、島根、山口の順に、全国で「ワースト3」を占め、大きな災害も目立つ。

 危険箇所が全国最多(約3万2千カ所)の広島。山地が多く弱い地質で覆われているうえ、山すそまで宅地が広がったのも原因だ。土砂災害防止法は、広島市などで起きた1999年の「6.29豪雨災害」を機に制定された。

 島根は県土の約8割が険しい山地。花崗岩(かこうがん)が風化した脆弱(ぜいじゃく)な土が東南部を中心に広く分布する。「昭和58(1983)年災害」では死者・行方不明者107人中、8割が土砂災害による被害だった。

 山口は、22人(関連死を含む)が犠牲になった2009年の豪雨災害の記憶も新しい。専門家によると、被害の大きかった防府市は、山の表層に数メートル堆積(たいせき)した砂状のまさ土(ど)に、短時間に降った強い雨が浸透して山が崩れたとみられる。

 鳥取は中国山地から日本海までの距離が短く、山裾がそのまま海へ続く場所も多い。山間部の雨が下流域へ達するのも速く、土砂災害が多発する。東部は地滑り、中部は表層崩壊、大山の火山灰が積もる西部は土石流が起こりやすい地質。

 岡山にも崩れやすい花崗岩の層が広がっている。約1万2千の危険箇所のうち、約6千カ所には5戸以上の人家があるが、斜面の補強など対策の整備率は、26.4%(2011年度末)にとどまる。

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