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12月21日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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不確実性時代の資産保全に役立つ金(きん)

金のイメージ

非常時は株価と逆相関の関係に

FRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締めやドル為替レート上昇の逆風を受けながら、金価格は再び1オンスあたり1900ドルを超える高値で推移している。ロシアのウクライナ侵攻を受け、世界の政治・経済が流動的になり、セーフ・ヘブン需要が急増したことに加え、中長期化する可能性のあるインフレへの懸念に対し、ヘッジ機能を提供できる金に多くの投資家が期待を寄せたためである。さらに、金融市場の変動性が高まるなか、平時は株価とほぼ相関がなく、非常時は株価と逆相関の関係になる金は、投資パフォーマンスの安定性を向上させることができる数少ない資産の一つとして、注目度が上がっていることも貢献している。

不確実性が高い環境で力を発揮

パンデミックを通して、消費者や中央銀行が金の資産保全機能を再認識したことも、堅調な需要や価格を下支えする要因である。実際、ここ2 年、ETF(上場投資信託)や地金・コインなどの投資需要は過去最高レベルの約17 兆円に達し、最大の需要分野である宝飾品も数量および金額ベースの両方において、コロナ前を超えるレベルまで力強く回復し、金の購入を新規に始めた中央銀行の数も増加した。金は、不確実性が高い環境であるほど富の保全に力を発揮する、保有意義のある資産である。

(談)

教えてくれた人

森田 隆大 さん
森田アソシエイツ代表

ニューヨーク大学経営大学院にてMBA取得。ムーディーズ・インベスターズ・サービス本社で格付けアナリストとして活躍。ワールド・ゴールド・カウンシルで金ファンダメンタルズおよび投資における金の役割に関する調査・研究、金投資の普及活動に取り組む。

森田 隆大