新年度に入って、さまざまな商品やサービスの価格が上昇を続けています。物価高騰の波に歯止めが効かない今、家計をコントロールするための抜本的な対策が、月々の固定費の見直し。「特に通信費は自分で手軽に見直すことができて、効果も大きいのがメリット」と説くファイナンシャルプランナー(以下、FP)の山口京子さんに、40~50代が抱えるスマホと通信費の悩みに答えていただきました。
山口京子(やまぐち・きょうこ)さん
名古屋市生まれ。大学在学中からテレビ・ラジオ番組に出演し、卒業後はフリーアナウンサーに。2000年にFP資格を取得。家計管理から資産形成まで幅広いアドバイスを提供しながら、メディア出演、セミナー講師、執筆活動でも活躍。『貯金ゼロから始める「新へそくり生活」のススメ』(プレジデント社)など著書多数。
三木さん
アプリで家計簿をつけており、エコ住宅のため光熱費はほぼゼロ。3年以上前に格安スマホに乗り換え、通信費を大幅に減らすことに成功したが、ギガの少なさと長電話した時の通話料が悩み。
冨澤さん
携帯電話は大手キャリアと約30年契約を続けており、2台のスマホを1年前に格安プランへと移行した。データ通信は25ギガで契約し、実際は5ギガ程度を使用。仕事の関係で通話時間が長い。
石山さん
出費が増えたと感じるのは食費。携帯電話はずっと同じキャリアで、家族4人がそれぞれに合わせたプランで契約。自身と長女はデータ通信量が少ないプランで日々やりくりしている。
物価高騰に苦しむ今、節約の最短ルートは通信費から
今回は、一般的な利用法でスマートフォンを使っている50代前半の男女3名に集まっていただきました。FP山口さんとの話題は、やはり最近の値上げラッシュから。食品を中心にいろんな商品の名前が挙がり、「スーパーで買い物をすると、3千円ぐらいだと思っていた支払いが4千円になって、何を買ったのだろうと確認することもあります」などと話し、財布に与える影響は大きいようです。
石山さんが最近節約するようになったのが、外食費や旅行費。個人的な消費はあまり我慢しないようにしているという冨澤さんも、家で飲むお酒のつまみは割安な店でまとめ買いしているとのことです。
「節約というと食費に目が行きがちなのですけど、体をこわしますので食事はきちんととるべきです。逆に手を付けやすいのは、固定費の見直し。その中で、保険や住宅ローンはプロのアドバイスを受けるなどして精査した方が良いのですが、スマホの通信費は家で座ったままでも簡単に見直すことができます。安いお肉や割引の商品を必死に探し回るよりは、精神的にも楽だと言えますね」
山口さんが言う通り、今や1人1台以上持っている携帯電話の固定費を減らすことは、節約の最も手っ取り早い手段です。2023年1月の実質賃金が4.1%減少(前年同月比)した現状にあって、生活レベルを持続可能なものにしたまま支出を減らすためには、スマホの料金プランを見直すべきでしょう。
「総務省が2022年に行った家計調査によると、2人以上の勤労者世帯の消費支出は月に約32万円。そのうち携帯電話通信料(端末費など除く)は1万2千円弱で、約3.7%を占めています。これはかなり改善の余地があると思われます」
山口さんが危惧していているのは、「1人当たりの通信費が1万円を超えなければいい」という、かなり昔の考え方。今やスマホ料金はグンと抑えることができ、5千円以上の人でもさらに安く済ませられる可能性はあります。「ギガ数がもっと欲しいとか、通話はいらないとか、自分の物差しの中で何が必要なのかを見極めれば、さまざまな会社のプランから選ぶのも楽になります」とアドバイスしてくれました。
料金を安くするだけでなく、QOLの維持も大切
「皆さんは、スマホの月々の通信費をチェックされていますか?」 山口さんがこう切り出した理由は、現在のスマホの利用状況を確認することが、通信費の見直しのファーストステップだからです。
昔は利用料の明細が封筒で届いていましたが、今はオンラインやアプリでの確認がほとんど。通帳やクレジットカードの明細も、記載されているのは支払いの総額です。自分でサイトにアクセスすれば、通信費の詳細はわかりますが、意外とチェックしていない人は多くいるようです。契約していたプランをそのまま放置していると、その間にサービス内容が変わったり、自身のスマホの利用スタイルが変わったりして実情と合っていないことも考えられます。
参加者の通信費を見てみると、石山さんは毎月の基本料が約3千円。通話はほとんど使いませんが、データ通信が1ギガから段階的に上がっていくプランなので、外出時は使い過ぎないよう非常に気を使っています。
「オフィスソフトを使ったやり取りも、電車の中ではしないように我慢しています。データ通信量を節約しながらやりくりしていますが、外でスマホを使う機会が増えたので、プランを変えたいなと思っています」と石山さん。山口さんも「1ギガで頑張ろうとすると地図も見れないし、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)が下がってしまいますよね」と共感していました。
約3年前に格安スマホに乗り換え、年間約6万円の節約につながったのが三木さんです。毎月の支払いは2千円代後半で、通話が多い時は4千円台。なるべく無料の通話アプリを使うようにしていますが、無意識のうちに通常の通話で長く話してしまうことがあるとのこと。
三木さんの悩みどころは、契約している3ギガのプランだと、外出が多い月はギガを買い足さないといけないこと。現状については「可もなく不可もありませんが、お得で良いプランがあれば乗り換えたいです」と語ります。
冨澤さんも1年前、大手キャリアの格安プランに変更し、2台のスマホの通信費を削減。1台あたりの毎月の費用は3千~6千円程度で、仕事の関係で通話が多いことによって、月々の料金の変動は大きくなっています。データ通信は毎月25ギガまで制限なく使用できますが、実際に使っているのは5ギガぐらいだそうです。
山口さんは「今ご利用されているプランは、当時よく考えたうえで選ばれたはずです。でも、毎月の通信料をチェックして、1年に1回は見直しを検討された方が良いと思います。スマホの利用を我慢して不自由な思いをするのであれば、最新のプランに合わせてみる方が料金の面でもサービスの面でも良い選択になるでしょう」と解説します。
意外にスムーズな格安スマホへの乗り換え、料金はどう変わる?
ここからは、格安SIM(格安スマホ)の「IIJmio(アイアイジェイミオ)」の担当者にも同席してもらい、通信費を抑えるプランやおすすめの利用法などについても聞いてきました。
IIJmioのギガプランは、5つのデータ容量とSIM機能(音声、SMS、データ)を組み合わせて選べるシンプルな料金スタイル。通話を多くする人でも安心な通話定額オプションも、無料通話時間(5分、10分、無制限)ごとに用意されています。
データ容量は2ギガから20ギガまで。このうち利用者の人気が高いプランが改訂され、4ギガが「5ギガプラン」に、8ギガが「10ギガプラン」に、料金はそのままで4月1日から増量しました。担当者は「物価高のところを我々もお客様に還元したいという思いがあります」と説明します。
この料金を照らし合わせて、現在他社の1ギガプランをお使いの石山さんに山口さんがおすすめしたのは、「5ギガ」の月額料金と1回5分以内の国内通話が無料となる通話定額で、計1490円の組み合わせ(キャンペーン適用中の6カ月間は1080円)。石山さんの場合、今までの基本料金のちょうど半額で、データは1から5ギガと大幅にアップします。これなら地図アプリも外出先で気にせずに使えそうで、「QOLが上がりそう」と山口さん。さらに、5分までは何度でも無料で通話することができるようになります。
冨澤さんが利用する場合、2台のスマホのうち1台を5ギガプランにして、通話はかけ放題にするという方法も。月額料金と通話定額で計2390円(キャンペーン適用中の6カ月間は1980円)となり基本料金を減らせるだけでなく、通話料のアップや通話時間を気にする必要がなくなります。
ここで「乗り換えはどこでどんな手続きをするんですか?」と冨澤さんが質問。申し込みは、サイトから手続きを行うか、全国の大手家電量販店の主要店舗にあるIIJmioのカウンターを利用する方法があるそうです。サイトからの申し込みでは自宅にSIMが届けられ、待ち時間なくスムーズに乗り換えることができます。
三木さんが気になったのは、自宅の光回線とのセットがあるかどうか。IIJmioが提供する光回線インターネットサービス「IIJmioひかり」と一緒に契約すれば、IIJmioひかりの月額料金から660円割引されると聞いて納得していました。
通話定額が割引、IIJmioの期間限定キャンペーンとは
IIJmioでは「ギガ増量!スタートキャンペーン」を5月31日まで実施しており、期間中は3300円の初期費用が1650円に。さらに通話定額オプションが利用開始月から6カ月の間、410円割引されます。また、MNP乗り換え(SIMのみ)でギフト券プレゼントのキャンペーン実施中。
スマホ端末を新しくしたい人にも、IIJmioでは多彩なラインアップが用意されています。他社からの乗り換え(MNP)で対象端末が大幅値引きになるスマホ大特価セールも実施中。「AndroidもiPhoneも種類が豊富で、最も安いものは500円から購入することができます」と担当者。
説明を聞いた石山さんは「夫と相談したい」と乗り換えに前向き。その理由は、自身のスマホだけでなく、春から大学生になる長女のことを思って。「高校生の間は1ギガのプランで真面目に頑張ってくれたから、進学を機にそろそろ変えた方がいいかなって」と、プランの変更を考え始めたようです。
そこで担当者が紹介したのが、データのシェアやプレゼントの機能です。IIJmioでは、家族の間で月々のデータ容量を分け合ったり、足りない相手にプレゼントすることが可能に。データの有効利用につながるだけでなく、家族それぞれのギガに関わるストレスを軽減できます。
個々のライフスタイルやSIMの使い方に合わせた自由なプランを提供し、4つの調査機関による顧客満足度調査で1位の評価を受けているIIJmio。格安スマホの老舗としての地位を確立しており、高い技術のバックボーンを持っていることでも知られ、通信品質やブランドに安心感を求める40代や50代からも支持を受けているそうです。
「通信費が下がった分は、資産運用などに回して、ぜひ老後のために先取り貯蓄をしておいてください。50代からでも遅くはありません」と山口さん。スマホの乗り換えのタイミングは人それぞれですが、物価高騰への対策を講じなければならない今、そして新生活が始まった今こそ、見直しをするベストなタイミングかもしれません。