今年8月15日に創業50周年を迎えたマイナビ。「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」というパーパス(存在意義)を社内外に浸透させるため、テレビCMや周年ロゴを制作し、そして特設サイトを開設しました。 株式会社マイナビ 執行役員 社長室長の粟井俊介さんに、会社としての大きな転換点を振り返ってもらいながら、パーパスに込めた思いや、これからのマイナビについてお話いただきました。

50年の歴史の中での大きな転換点は

株式会社マイナビは今年創業50周年を迎えました。50年を振り返ると大きな転機は、2007年に人材情報ポータルサービスを「マイナビ」というブランドに統一したことだと思います。

それまではキャリア情報サイト「毎日キャリアナビ」や新卒派遣事業「毎日キャリアアシスト」などいくつかのブランドがありましたが、2007年に「マイナビ」とブランドを統一。その後2011年10月に社名を「株式会社マイナビ」に変更しました。

私は2003年に株式会社毎日コミュニケーションズ(現・株式会社マイナビ)に入社し、ブランドが統一された2007年当時は、大阪で就職情報サービスの営業をしていました。その頃は、団塊世代が大量に定年退職を迎え、技術やノウハウの継承が懸念される、いわゆる「2007年問題」が騒がれていた時代。労働力の減少が社会問題となり人材系のサービスが活況を呈していました。当時のマイナビは既に、就職、転職、アルバイト、人材紹介、人材派遣と、企業の人材確保の悩みに応えるサービスラインナップが揃い、事業は大きく成長していました。

しかし、翌08年にはリーマンショックが起き、どの企業も厳しい採用状況に。マイナビとしても「どん底」でしたが、その中でも看護師や保育士、介護職採用などの領域に乗り出すなど新規開拓をし、今に至るわけです。ブランドを統一していたからこそ、力強く前に進めたのではないかと思います。

マイナビ執行役員社長室長の粟井俊介さん

そのほか会社としての大きな転機を振り返ると、少し時代を遡りますが、バブル経済崩壊直後のこと。その頃は紙の就職情報誌「毎日就職ガイド」を発行していた当社ですが、バブル経済が崩壊し採用市場が縮小。苦戦を強いられる日々が続きました。その中で会社を支えたのは、「ザ 1・2・3マガジン」から始まり、「Mac Fan」「PCfan」といったパソコン関係の出版事業でした。

媒体や分野が変わっても、やはり人々が必要としていくであろう情報を敏感に察知し、積極的に事業化にチャレンジしてきた結果と言えるでしょう。必死に知恵を絞って、好奇心をかき集めて実行する。先輩社員たちの努力や苦闘の跡が感じられます。

これまでもこれからも、ユーザーの人生に寄り添って

創業50周年にあたり、俳優の木戸大聖さんと中島セナさんを起用し、「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」というパーパスをテーマにしたテレビCMを制作しました。

これまでサービスを想起してもらえるようなCMは手掛けてきたものの、パーパスを軸に据えた企業広告のCMは、今回が初めてです。

私たちが50年間向き合ってきたのは、媒体が紙からインターネット、そしてアプリに変化しても、やはり1人1人のユーザーの人生なんですね。そのユーザーに対して、我々がどうあるべきか。パーパスを映像で表現するために、若い木戸さんと中島さんにメッセンジャーとなってもらいました。

マイナビ執行役員社長室長の粟井俊介さん

必死に未来に向かって生きようとする彼/彼女らに対し、マイナビは正解を与える存在ではなく、あくまで一人ひとりと寄り添い決断を支えるための情報や決め手となるきっかけなどを提供する。ユーザーが前向きに動く支えになりたいーー。そんなメッセージが滲み出る構成になっています。社内でもだいぶ議論を重ねたのですが、実際に出来たCMは納得感も充実感もあるものになっているかなと思います。

マイナビ50周年ロゴ

なお、50周年の記念ロゴはユーザーの人生とマイナビ(きっかけ)を描いた従来のデザインをベースに、マイナビが重要視している多様な価値観を色のグラデーションで表現しました。これは、2021年にマイナビの代表取締役 社長執行役員となった土屋が「多様性」という価値観を非常に重視しているからです。我々が多種多様な領域にサービスを展開しているということの「多様性」、そして従業員1人1人も含めて、人々の未来の可能性や選択肢は一つではないという意味での「多様性」からデザインしています。

また、創業50周年にあたっての特設サイト「マイナビジョン」を公開。こちらではそれぞれの事業領域を担っている経営メンバーが、今向き合っている事業や目標、社会課題といった話も踏まえ、パーパス視点で掘り下げるコンテンツが順次掲載されていく予定です。

「一人ひとりの可能性と向き合い、未来が見える世界をつくる。」ために


 「一人ひとりの可能性と向き合い、未来がみえる世界をつくる。」というパーパスをいかに浸透させるべきかーー。

まず社内については、社員一人ひとりが、パーパスを深くインストールできる機会を設けています。マイナビでキャリアを積み上げていくことに意味や喜びを感じてほしいですし、このパーパスを未来へ躍動する力に変えていきたいと思っています。

また、50周年事業の1つとして、役職や年齢関係なく自由に提案できる、新規事業のコンペティションも開催しています。自分の問題意識や興味を深掘りし、ニーズを見極め、事業化を目指します。優勝すると、予算も人員も編成され新規事業化するコンテスト。パーパスを最上段のキーフレーズとしながら、それぞれが何を考えているかを真剣に話し合うきっかけになると、よりパーパスを「自分ごと化」できるのではないでしょうか。

一方、社外のステークホルダーに対しては、CMや広告物を通じて、私たちのパーパスをまずは知ってもらいたいと思っています。このパーパスを知ってもらうことで、我々の提供しようとしている価値の理解も広がり、現場の社員に話を振っていただいたり、「マイナビはこんなこともやっていたんだね」と何か新しい気づきがあったりしたらいいなと思うんです。

マイナビは自由活発に様々な領域に興味・好奇心を持って、ビジネスの種を見つけ、チャレンジする社風です。それは昔から変わらない。私が入社したときは500人ほどだった社員が、いまや1万3000人。一つ一つのアクションは小さくても、累乗的に力が増していくだろうと期待感を持っています。

AI(人工知能)技術の発展もあり、これからますます社会の変化が激しくなるでしょう。予測できない未来に不安を持つ人も多いと思います。どこに進んでいいのか分からない、どんなスピードで走っていいのか分からない、と。そんな中で、マイナビは皆さまに寄り添いながら、一歩を踏み出す後押しができる存在であり続けたいと思っています。

マイナビ執行役員社長室長の粟井俊介さん

粟井俊介
 株式会社マイナビ執行役員社長室長。大学卒業後、2003年に株式会社毎日コミュニケーションズ(現・株式会社マイナビ)に入社。入社以来17年間、就職情報事業本部にて新卒領域の採用支援事業(営業、営業企画、商品開発、事業企画、大手担当営業チーム責任者など)に携わる。20年4月に社長付となり全社特命業務を担当。コロナ禍への対応プロジェクトなどののち、9月より社長室長補佐としてベガルタ仙台レディースの経営権譲渡プロジェクトを主導。20年12月、株式会社ベガルタスポーツクラブ代表取締役社長に就任。22年7月から現職。

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