「今年こそは糖質や栄養を気遣った食生活を続ける!」と決心したけど、相変わらずの毎日を続けていませんか? そんな悩みを持つ方に寄り添う味方となるのが「スマート系フード」。おいしさに加えて糖質オフ・ゼロや栄養がプラスアルファされた、無理なく続けられる食品や飲料です。各社から続々と商品が発売されており、おいしさも進化を続けています。2024年のトレンドを先取りする「スマート系フード」の最前線を紹介します。
時代を映した「スマート系フード」 食卓を彩る商品続々
たくさんの買い物客でにぎわう首都圏の量販店。地域最大規模の食品売り場は、多様な商品を取りそろえ、地元の方々の食卓を支えています。
通路に面した目立つ商品棚に、ちょっと変わった趣向で陳列されていたのは、カルビーのシリアル「フルグラ 糖質オフ」やキリンビールの「一番搾り 糖質ゼロ」など。「はじめませんか。スマート系フード。」というメッセージで商品をアピールしていて、足を止めて商品を手に取る買い物客の姿がありました。
並んでいる商品に共通しているのは、「フルグラ」「一番搾り」といった超定番に、糖質オフ・ゼロという特徴をプラスアルファしていること。近年の糖質を気遣うニーズに応える形で登場し、消費者の注目が高まっている「スマート系フード」を代表する商品です。
実際に富士経済の調査によると、オフ・ゼロや減塩等を訴求する「ウエルネス商品」の国内市場は年々規模を拡大。順調に成長を続けていて、2023年は4兆円に迫ると見込まれています。
さまざまな商品の中で「スマート系フード」の大きな特徴が、「おいしさ」にこだわっている点でも評価が高いことです。「糖質を抑えているのに、おいしい」「味も満足できて手軽で栄養豊富」など、おいしさに加え、糖質オフ・ゼロや栄養をプラスアルファした食品を取り入れるという新しい価値観は、令和の人々の食生活にマッチした、スマート(賢明)な選択として幅広い世代に受け入れられています。
量販店の売り場で商品をPRしていたキリンビールのマーケティング担当、柴田昂希さんは「いろいろなメーカーが頑張っておいしい商品を出しています。お客様が我慢されることがなくなったり、食事の満足度が上がったりして、少しでもお客様の生活が良くなればうれしいです」と話していました。
「おいしさ」と「糖質オフ・ゼロ」の両立が実現できた理由
「スマート系フード」は、お菓子やアイス、カップラーメンなどにも広がりを見せつつあります。栄養やカロリーなどを意識した商品は昔からありましたが、「スマート系」と名付けられた新しいジャンルは、なぜ消費者にあらためて支持されるのでしょうか。その理由は「企業の技術力の向上」「おいしさの進化」「豊かに暮らすニーズ」の3つが挙げられます。
企業の技術力が実を結んだ代表的なケースが、「一番搾り 糖質ゼロ」です。麦芽を50%以上使用しなければならないビールで、日本で初めての糖質ゼロを実現※。麦芽由来の糖質がおいしさをもたらす要素の一つであるため、糖質ゼロとおいしさの両立が難しいという、従来の常識を技術力によって突破しました。
※ビールで糖質ゼロを実現した、国内初の缶商品(Mintel GNPDを用いたキリンビール調べ)
5年以上の歳月をかけて開発した「糖質カット製法」は、仕込みと発酵の工程を大きく見直して進化した独自の複合技術。これに、おなじみの「一番搾り製法」を掛け合わせることで、ビールならではのおいしさと糖質ゼロを両立させることができたのです。
カルビーの「フルグラ糖質オフ」(カルビーフルグラ比糖質30%オフ)も、2017年の発売開始から改良を重ねて、よりおいしく食べやすい味わいへと進化してきました。アーモンドミルクを新たに加え、大豆たんぱくをより食べやすく、おいしさにこだわる改良が功を奏し、大きなシェアを獲得しています。
メーカーが技術を磨きながら目指し続ける「おいしさの進化」に対して、消費者も高い評価をしています。最近の糖質オフ・ゼロの食品や飲料は、以前と比べて「味が良くなった」と過半数の人が認めており、おいしさへの評価は徐々に上がっています。
さらに、暮らしの中での満足度や効率に対するニーズも、「スマート系フード」の支持に結びついています。現代人の生活を象徴する「タイパ」は、時間の効率性を求めていると同時に、空いた時間を豊かに過ごしたい要望の裏返しでもあります。人間が摂取できる食品や飲料の量は限られており、どうせ食べるなら「おいしさ」や「糖質オフ・ゼロ」といったパフォーマンスの優れたものを選択することで、暮らしを豊かにしたいというニーズを満たしていると言えるでしょう。
おいしさも進化する「糖質ゼロ」のビールという選択
「スマート系フード」の盛り上がりについて、キリンビールの柴田さんはこう語ります。「おいしいものを飲みたいし、食べたいと思っても、これまでは我慢や諦めが必要な時がありました。スマート系フードの商品があれば、おいしさも得られるし、糖質も気遣える。この点でお客様のご期待に応えられたのだと思います」
特に、糖質オフ・ゼロの商品は、かつては「おいしくないのではないか」というイメージが強く、その克服が長年の課題でした。柴田さんは「年々おいしさを進化させてきていますので、一度手に取って飲んでいただければ『これはアリ』と感じてもらえると思います」と自信を見せます。
同社のフラッグシップのブランドでありながら、おいしさと糖質ゼロの両立という大進歩を果たした「一番搾り 糖質ゼロ」の青いパッケージは、売り場でもひときわ目立っています。糖質ゼロのビールのパイオニアとして市場をけん引し、売り上げを順調に拡大しています。
もちろん、現状に満足することなく、おいしさへの挑戦は続いています。「2022年、23年とリニューアルを重ね、おいしさが進化しています。飲みごたえが高まり、後口もさわやかで雑味がなく飲みやすさもアップしました。ホップの配合を変えることで、ビールの満足感を求めるお客様にもお応えしています」と柴田さん。
「スマート系フード」の魅力は、私たちのニーズに応えるべく、常に進化を続けていることも大きな要素です。いつものものを「スマート系フード」に、今日のビールを「一番搾り 糖質ゼロ」に。毎日の暮らしの中で少し置き換えるだけでも、おいしさと糖質ゼロのいいとこ取り。気分はアガって、ちょっと豊かな暮らしを実感できるでしょう。
「自分は今、賢い選択をしているんだ」という気持ちは、そのおいしさをいっそう引き立ててくれるはずです。
撮影協力:イオンスタイル天王町