1979年にはじまった伝統ある「ソニー生命カップ 全国レディーステニス大会」。今年も7月初旬から全国各地で都道府県大会が開催され全国決勝大会を目指して熱い試合が繰り広げられていく。選手はもちろん、応援する側まで熱くするこのアマチュア女子テニスの大会にはどんな魅力があるのか? 選手と、大会を支えるソニー生命のライフプランナーに話を聞く。
聖地・有明テニスの森を目指して
今年で46回目を迎える「ソニー生命カップ 全国レディーステニス大会」は、アマチュア女子テニス界でも最高峰ともいわれ、多くの感動とドラマを生んできた。
満25歳以上の女性であれば参加できるダブルスの大会で、都道府県大会ではダブルスペアで戦い、その上位3組が都道府県代表としてチームを組み全国決勝大会に出場。団体戦で全国の頂点を目指す。都道府県大会のライバル同士が全国大会では力強い仲間になる。
テニスから一度離れた選手が参加したり、大人になってからテニスをはじめた選手が参加したり、出場の門戸が幅広いのも特徴だ。そこには必然として、ドラマが生まれてくる。
昨年は、福岡県代表が33年ぶりに優勝。過去5回の優勝を誇る愛知県代表に競り勝っての優勝だった。この決勝でも白星をあげたのが、橋詰侑果さんと川畑菜摘さんのペア。都道府県大会では優勝を飾り全国決勝大会に臨んだふたりだ。
優勝の福岡県代表No.1ペアが話す、大会の魅力
「2021年の世界大会でボールパーソンをした有明テニスの森で全国決勝大会では試合をできたことに感激しました。景色も雰囲気もすごく良かったです」と話すのは橋詰さん。福岡県代表のキャプテンとして全国決勝大会に出場。普段はIT企業に勤務する橋詰さんは、小学生の頃はテニスをしていたものの中学ではテニスから離れ、また高校で再開し大学でも体育会でテニスに打ち込んだ。
橋詰さんとペアを組んだ川畑さんは、中学から高校までテニスに親しんでいたものの、高校卒業後はテニスから遠ざかっていた。そして社会人になり再びテニスを始め、地元の大会で橋詰さんと言葉を交わすうちにダブルスを組むようになった。
橋詰さんが「私が後ろでラリーをつなげていたら決めてくれる。とにかく息が合います」と言えば、川畑さんは「スピード感が一緒。やりづらさを感じたことはないですね」と、笑いながら顔を見合わせる。ダブルスで重要なプレーヤー同士の相性は抜群。ただ、この優勝の前年には悔しいこともあった。
初めてふたりで挑戦した2022年の福岡県大会。1回戦負けを喫した。敗戦のショックでラケットを持てない日々が続いた。だが、「1回であきらめてはいけない」という思いと、テニス愛があった。仕事を終えて疲れた後に練習。「次の日も仕事がある日がほとんどだったのですが、『ふたりで試合に勝ちたい』『代表になりたい』『優勝したい』という気持ちで頑張っていました」と川畑さんは話す。
試合慣れするために、他の多くの大会にもふたりで出場し、レベルアップに励んだ。そして2023年、福岡県大会で見事に優勝を飾り代表権獲得。しかも、代表入りの分かれ道となる準決勝では、2022年に1回戦で負けたペアを破っての代表権獲得だった。
そして、全国決勝大会へ。福岡県代表が日本一になった要因は、強い団結力だった。橋詰さんは、「県大会ではふたりで頑張りましたが、全国決勝大会で優勝したときは、ほかの2組のペアのおかげです」と話す。
実際に、全国決勝大会では橋詰・川畑ペアが準々決勝、準決勝で負けても、他のペアが勝ったことで決勝に進んだ。「本当にみんなで、団体でつかんだ優勝。喜びも県大会とは比にならなかったです」と、涙があふれた。
「チームみんなが本当に仲良くて、言いたいこともどんどん言える関係」と橋詰さんが話せば、「私たち最年少なのにね」と川畑さん。笑い合うふたりだが、そんなチームになれたのは、他のペアと互いの力を認め合うからこそ。
この大会ならではの“熱い”エピソードもある。全国決勝大会で試合を重ねるうちに、新たな仲間に力をもらった。準々決勝で対戦した岩手県代表が、翌日には応援にまわり力いっぱい声援をくれた。試合会場は各チームへの応援であふれているというが、「その中でも、福岡頑張れ!という声がコートまで聞こえるくらいに応援してくれて」背中を押してもらった。
さらに、一際目立つ応援があった。「地元・福岡のソニー生命に勤めていて福岡県大会からボランティアとして参加していた方が、全国大会の会場まで駆け付けてくれたんです。女子テニスの大会なので観客席にも女性が多い中、本当によく声が通っていて、試合中に何度も『応援ありがとうございます』と思うくらい、本当に一生懸命応援してくれました」と橋詰さんは話す。
川畑さんも「試合だけではなく、前日練習から来てくれて、まるでマネジャーみたいでした(笑)」というくらい、大会ボランティアとしてだけでなくチームを支えてもらった。対戦相手や大会関係者など、勝ち進むほどに“仲間”が増えていくのも、この大会の魅力だ。
“人生の伴走者”として大会もチームも支え続ける思い
ソニー生命では、全国のライフプランナーがソニー生命カップを支援している。
そして、福岡県代表を「大会だけでなくチームも支えた」のが、福岡ライフプランナーセンター第2支社に勤務する原田拓也さんだ。普段は、保険だけでなく金融全般の幅広い知識を有し、住宅購入や介護など、顧客の生活をあらゆる面からサポートし、提案を行うプロフェッショナル。ソニー生命カップの支援には初参加だった。
この大会を長年支援し続けてきた先輩社員にこの大会の魅力を聞いて、「純粋に惹かれました。ボランティアなどの経験もなかったので良い機会だと思いました」と参加を決めた。
ライフプランナーが各都道府県で実施している支援の内容は多岐にわたる。同僚たちとともに参加した原田さんは福岡県大会で、受付やかき氷の配布などを手伝った。
大会支援で動き回っていたためあまり試合を見る余裕はなかったが、「大会にずっとかかわっていた先輩ライフプランナーが、たくさんの方に『ソニー生命さん、ありがとう』と言っていただいていたのが印象的でした。私自身も活動して、この大会を支援するすばらしさを体感しました」と振り返る。
そして、全国決勝大会。会場である有明テニスの森(東京都)に応援に行くことができることを知った原田さんは迷わず手を挙げた。
「アマチュア最高峰といわれるだけに全国決勝大会はとくにレベルが高いので、ゲームの流れがちょっとしたことで変わっていくんです」と興奮を思い起こす。「タイブレークになる試合もあり、本当に力が入りました」と、選手ともに大舞台で手に汗握った日々を振り返る。橋詰さんと川畑さんはじめ選手たちが試合中にも感謝したという声援は、「有明テニスの森での試合も会場の雰囲気も最高でしたし、緊張感もあり、見ている間にどんどん惹き込まれていきました」と、自然と大きくなったものだった。
福岡県代表の優勝を見届けた瞬間は、「本当に感動しました」というのが率直な感想だ。誰かが必ず敗退していくトーナメントでは、勝負の行方は分からない。だが、逆転勝ちなど劇的に駒を進めていく福岡県代表と大会の熱さに惹き込まれ、最後は「一緒に喜んで、ひたすら興奮しました」と歓喜の瞬間を迎えた。
選手たちの姿、テニスの魅力に、原田さんはテニスが呼び起こす情熱と、周囲の人々を惹きつける力を感じた。「選手の皆さんが、本当にいろいろな努力をして打ち込まれていることがわかりました。その結果の全国決勝大会なのでどの都道府県の応援もすごい迫力で、ポイントが決まるたびに拍手や歓声が上がるんです。この雰囲気のなかで試合ができたらうれしいだろうな、楽しいだろうなと率直に思いました」
テニスで世代を越えた仲間ができる
全国優勝した選手は大会を“卒業”となるが、橋詰さんは「今後この大会に挑戦する人を応援したいと思いますし、私もテニスをずっと楽しみたいと思います」と話す。大会後に母親となった川畑さんも、「育児と子育てが落ち着いたらまたテニスを再開して、生涯スポーツとしてテニスを楽しみたいと思っています」と話す。
そう話すふたりは、この大会の魅力は年齢層の広さにも感じるという。「都道府県大会からみても、年輩の方もいますし、若い方もいます」と川畑さん。橋詰さんも「社会人になってこれほど熱くなれるものってなかなかないと思います。全国決勝大会にいけば、みんなでひとつの試合に向かって『頑張るぞ!』となれますし。楽しみがつまっていると思うので、25歳以上なら参加できるということもあり、若い方にもぜひ参加してテニスの純粋な楽しみを知ってもらいたいです」と話す。
テニスでつながる楽しさがこの大会にはあふれているが、全国決勝大会で応援をしてくれた岩手県代表の選手たちとも大会後もつながりが続き、福岡でテニスを一緒に楽しんだ。
この話を聞いていた原田さんも「大会をみていて思うことが、テニスを通じて、他ではできない特別な仲間がこの大会ではできるのではないかと思います。世代を越えた仲間ができるのもこの大会ならではないでしょうか」と話す。この大会の魅力にはまった原田さんは、もちろん今後も大会ボランティアとして参加していくつもりだ。人の役に立ちたい、支えたいという思いはライフプランナーの仕事にもつながっている。
今年も7月初旬からはじまる各地の都道府県大会。そして11月に開催される全国決勝大会。この大会を目指して日々練習している選手たちの熱い思いはすでに動き始めている。
大会エントリーの日程は各都道府県により異なりますので、都道府県大会、全国決勝大会の日程など大会の詳細は以下、公式ホームページをご覧ください。