新しい缶入りジンソーダ「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」が、2024年8月27日の発売から1週間で年間目標の3割を達成※1 する好調な売れ行きを見せています。人気の秘密は、爽やかな香りと味わいを生む「ジュニパーベリー」と呼ばれるボタニカル(植物)素材にありそうです。
いったいジュニパーベリーとは何なのか。そしてこの新しい香りと味が、なぜ好まれるのか。新商品作りに携わったキリンビールのお二人と、日本のジンカルチャーをリードする蒸留家・三浦武明さんにお話を聞くと、人気の秘密が見えてきました。
※1 キリンビール調べ
ジュニパーベリー100%
"第一人者"も認めたボタニカルの風味
「プシュッと缶を開けた瞬間、ジュニパーベリーの香りが立ちのぼってきて驚きました」
「クリアな飲み口なのに、ジンの味わいもしっかり。人やシーンを選ばない風味だから、好評なのも納得です」
そう太鼓判を押すのは、蒸留家の三浦武明さん。2日間で1万人近くを動員するジンの一大イベント「ジンフェスティバル東京」を主宰し、自作のジンをプロデュースするなど、〝クラフトジンの第一人者〟と目される専門家です。
その三浦さんが言う「ジュニパーベリー」とは何なのでしょう。
「簡単な仕事ではなかったと思います」
ジュニパーベリーは、名前にベリーとついてはいますが、ヒノキ科の針葉樹の球果。ジンの香りづけに必ず使われる植物素材です。通常はここに柑橘(かんきつ)やハーブ、スパイス類などのボタニカル(草根木皮)を足して、独自の風味を作ります。ところがKIRIN「杜の香」は、ジュニパーベリーだけに絞るという思い切った選択をしました。
「ごまかしのきかない、潔い決断。かなり研究されたのではないでしょうか」「えぐみや苦みがなく、ジュニパーベリーのいいところだけを抽出している。簡単な仕事ではなかったと思います」と三浦さんも敬服します。
いったい、どんな作り方をしているのでしょう。
引き算の美学 「100%」は自信の証し
「ジュニパーベリー」に他の植物素材を組み合わせるジンは、いわば「足し算」のお酒。開発チームは、ときに蒸留所やバーに足を運びながら、調査、研究、議論を重ね、一つの結論にたどり着きました。
「他と同じことをやっていても、お客さまに〝新しい価値〟はお届けできない」
いっそ「引き算」をして、素材を極限まで絞り込んでみてはどうか……。「こうしてジュニパーベリー100%への挑戦が始まりました」と、開発を担当した宮下さんが振り返ります。逆転の発想が、まったく新しいジンソーダを生み出すスタートとなったのです。
絶妙なバランスで砕いた「粗びき製法」
開発チームの挑戦は、さらに続きます。
次はジュニパーベリーの割砕方法。砕きすぎれば雑味が出る。砕かなければおいしさが物足りない……。何度も試験を重ねた末、ついに絶妙なバランスの「粗びき製法」を開発したのです。
蒸留にもこだわりました。「グループ企業のメルシャンさんから、心強いご協力をいただきました」と宮下さん。メルシャンの八代不知火蔵(熊本県八代市)を活用し、ノウハウの支援も得て、「蒸気吹き込み」と「浸漬(しんせき)液蒸留法」を組み合わせた独自の工法を確立しました。
これら画期的な作り方の数々は、ジンの原酒ボトル「Premium ジン 杜の香」に採用され、ジュニパーベリーの香気成分をよりフレッシュな状態で集めることに成功したのです。宮下さんは「グループの総力を結集した自信作ができました」と胸を張ります。
甘くなくシンプルだからこそ、楽しみ方は無限大
「ジュニパーベリーの新しい割砕方法ですか……すごい技術ですね」
「一つの素材に真剣に向き合う、職人ならではの素晴らしいアプローチだと思います」
その確かな仕事ぶりに敬意を表するかのように、三浦さんはジンソーダ「杜の香」のさまざまな楽しみ方を教えてくれました。
「まずはそのままゴクゴクと飲みたいですね。針葉樹の森にいるような気分を存分に味わって」。そして「これだけ雑味がなくてシンプルだと、アレンジもいろいろ楽しめます」とアイデアを紹介してくれました。
「杜の香」+ ひと手間
「アレンジは難しく考えないで。例えば手元にブドウがあれば、それを入れて『杜の香』を注ぐだけ。ちょっとしたひと手間で違ったフレーバーが引き立ちます」
「コクも加わって、違った顔つきになります」
「ぐっと爽やかさが増すうえに塩味がかすかに利いて、和食にも合います」
「ジン原酒のボトル『Premium ジン 杜の香』があれば、グラスに焼いたベーコンを入れ、『杜の香』をストレートで注ぎます。肉の油が溶け出してきたらコショウを加え、最後にソーダで割って。かなりの変化球ですが、混じり気のない『杜の香』だからこそできる楽しみ方です」
なるほど、楽しみ方は無限大のようです。
ジン人気「強く感じる」
そんなジンをよく知る三浦さんがいま注目しているのが「ジン人気」といいます。「肌感覚として、ファンが増えているのを強く感じます。特に20~40代が多い印象です」
どうやら「杜の香」好調の背景には、近年のジン人気もあるようです。
ジンRTD ※2 が急拡大
求められる「リラックス感」
三浦武明さんの印象通り、近年、ジン市場は拡大を続けているようです。特にジンRTDの出荷量は、2024年1-8月で前年比189%という急伸ぶり※3 。
"ボタニカルの風味を味わって、リラックスしたい"
"疲れた心をリセットして、日常を取り戻したい"
さまざまな調査や分析を通じて、多くのお客さまがそう望んでいると、マーケティング担当の松村孝弘さんは見ています。
「そこにジンソーダが求められるポイントがあると考えました」
「まさに、森の中で深呼吸したような気分を味わいたいのだと。ジンソーダ『杜の香』の甘くなくすっきりした味わいは、お客さまのこうしたご期待にしっかりと応えられるのではないかと思っています」
※2 Ready to Drink の略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料
※3 キリンビール調べ
「杜の香」と過ごす大切な時間
波に乗る「KIRIN Premium ジンソーダ 杜の香」。「忙しい日々から解放されたい」「リラックスしたい」といった気分が、その人気を後押ししているのでしょうか。
「一杯飲みながらリラックスする、素の自分に戻る。大切な時間ですよね」と三浦さん。「そんなとき、ジュニパーベリーの香り高いこのお酒は、ぴったりだと思います」
いろいろなことが猛スピードで変化していく現代。
「自分の日常を取り戻したい」
「自分らしくいたい」
人々のそんな願いが、お酒の飲み方に表れているのかもしれません。
三浦武明さん
1990年代から数々の飲食店を手掛け、2012年からジンのセミナーやワークショップを開催。2018年には日本初のジンの祭典「ジンフェスティバル東京」を主宰するなど、日本における〝クラフトジンの第一人者〟と評されています。「ジンフェス」には国内外から200銘柄以上が集まり、テイスティングやジン&トニックが気軽に楽しめるとあって、1万人近い来場者でにぎわいます。次回は2024年10月19日(土)、20日(日)開催予定(入場無料)。詳しくはこちらから→GIN FESTIVAL TOKYO | ジンフェスティバル 東京