東京ビッグサイトで開催された「GOOD LIFE フェア 2024」において、家計管理や資産運用、また安心で手軽に購入可能な「個人向け国債」について学ぶセミナーが開かれました。登場したのはフリーアナウンサーの登坂淳一さんと、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さん。息の合った楽しいトークから、豊かなシニアライフを送るためのヒントが見えてきました。

「3W1H」を軸に老後のライフプランを考える

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2024年10月、東京ビッグサイトで開催された「GOOD LIFE フェア2024」のなかの「登坂淳一さんと学ぶ、豊かなシニアライフを送るためのマネー講座」の様子。

深野 登坂さんは2018年にNHKを退社され、現在はフリーアナウンサーとしてご活躍されていますが、NHK時代と今では、生活が大きく変わられたのではないですか?

登坂 働き方はガラッと変わりました。NHK時代は担当する番組がない日でも、デスクワークのために出局しなくてはなりませんでしたが、今は仕事のスケジュールに沿って働いています。それから、3年前に娘が生まれ、今は3歳と2歳の子育て中。退局とは関係ありませんが、そこが一番、生活が変化した部分です。

深野 私も2人の娘がいるので、ちょっと先輩面させていただきますね(笑)。子どもが生まれると、みなさん頭を悩まされるのが教育費です。教育費はデフレ下でも全然値下がりしませんし、最近では教育熱の高まりに伴い、子ども1人あたりの教育費も増加傾向にあります。

登坂 教育こそ、親が子に贈る最高のギフトだと思っているので、できる限りのことはしてあげたいという気持ちが強いです。ただ高齢で子どもを授かっている分、教育費に加えて自分たちの老後の費用も貯めなくてはいけませんから、もう大変です。

深野 老後の資金を考えるうえでは、「3W1H」を軸に考えるといいですよ。まず「When(いつ)」は、"完全にリタイアするのはいつ"であるかの「When」です。要するに年金と、自分がこれまで築いてきた金融資産で過ごすのは何歳からになるのかを考えておきましょう。登坂さんはフリーランスですから、「When」は自分で決められます。

登坂 健康である限り、60代、70代、そして80代を目指して頑張っていきたいとは思っています。

深野 そうすると最低でも70代くらいまでは勤労所得があると考えられますから、日常生活はこのお金でカバーできますし、多額の老後資金を確保する必要はないかもしれません。次の「Where(どこで)」は、"どこに住むか"です。都心とその他の地域では物価水準が異なるので、どこに住むかは重要なポイントです。「Who(誰)」は、つまり"誰と住むか"ということ。世帯数が増えると収入も増えるので、夫婦だけで暮らすのと、子どもと二世代で暮らすのとでは、必要なお金がかなり変わってきます。最後の「How(どのように)」は、"どんな風に老後を過ごしたいか"という理想のイメージです。このように「3W1H」を軸に考えていくと、必要な老後資金がある程度見えてきます。

シニア世代は「貯める」と「使う」のバランスが大切

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深野 理想のシニアライフを描いたら、次はそれを実現するために必要な金融資産を築く資産運用が必要になってきます。登坂さんはお金を貯めるために、具体的にどんなことをされていますか?

登坂 NHK時代はiDeCo(個人型確定拠出年金)に加入していたくらいだったのですが、退職後にいろいろと見直して、ドル建ての保険商品に加入したり、NISA(少額投資非課税制度)を始めたり。ただ詳しいわけではないので、NISAも人気の商品を上から選んでしまいました。これで良かったのか今も不安でいっぱいです。

深野 それは、かなり積極的に資産運用をされている印象です。NISAもあれだけ話題になっているにもかかわらず、まだまだ利用者が少ないのが実情ですから、そう考えると登坂さんはかなり進んでいる方だと思います。

登坂 いやいや、まだ運用をはじめて数年の新参者なので、ドキドキしています。今年8月に日銀の利上げに伴う株価の暴落なんて冷や汗ものでした。

深野 資産運用に株価の上下はつきものですが、長期運用であればあたふたせず、ドンと構えておきましょう。時間をかけてコツコツ向き合うことが大切です。

登坂 私の場合は慎重な性格のおかげで、「長期」「積立」「分散」といった資産運用のセオリーにはしっかりのっとった運用ができていると思います。

深野 それはひと安心です。ではさらに踏み込んだアドバイスをさせていただくと、私自身は、お金は貯めるだけではなく、使うことも同じくらい大切だと感じています。登坂さんも子育てのなかで実感されると思いますが、今しかできないことってやっぱりあるじゃないですか。

登坂 ありますね。子どもは昨日できなかったことが今日はできる、みたいなことが日常的に起こります。こんな風にどんどん成長していくのだなと思うと、今この瞬間に一緒にやりたいことは、多少費用がかかったとしても今すぐ行動に移すべきなんだろうと考えています。

深野 我々だって今が一番若いですからね。平均寿命は男性で82歳、女性で88歳くらいですが、健康寿命となるとそれよりも10歳ほど引いてみなくてはなりません。今62歳の私の場合、あと10年ですよ。そう考えると、会いたい人に会ったり、食べたいものを食べたり、悔いなく過ごしたいと考えるのは当然のこと。もちろん将来のために備えることは重要です。しかし一方で「今」を犠牲にし過ぎるのももったいないです。ここのバランスをうまく取ることが、豊かなシニアライフを送るためにもっとも重要だと私は思っています。

「個人向け国債」で
シニアライフを豊かに

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登坂 「貯める」と「使う」のバランスが大切というお話、すごく納得しました。気になるのが「使う」方のお金をどのように貯めていけばいいのかということ。普通預金では金利がほぼつかないですし、積み立てている投資商品を解約するとなると、手間も手数料もかかってしまいます。

深野 そんな登坂さんに組み入れていただきたいのが「個人向け国債」です。

登坂 国債って国のいろいろな政策のために使うお金を集める仕組みですよね。個人向け国債はどのような商品なのでしょうか?

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深野 大きなところで言えば、元本割れの心配がありません。金額も1万円から、しかも銀行や郵便局、証券会社で気軽に買うことができます。さらにどれだけ金利が下がったとしても最低金利として0.05%を保証しています。

登坂 普通預金や定期預金と比べると金利が高いのに元本割れしないというのはすごくいいと思うのですが、引き出すときに手数料がかかったりしないのでしょうか?

深野 購入時はもちろん、満期を迎えてから引き出すときも手数料はかかりません。発行から1年経てば中途換金も可能で、その場合は直近2回分の利子相当額が差し引かれますが、逆にいうとそれだけで中途換金ができるということ。仮に100万円保有していたとして、10万円だけなど一部を換金することもできるので、急にキャッシュが必要になったときでも安心ですよ。

個人向け国債は「変動10」と「固定3」「固定5」の3種類

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深野 個人向け国債には3つの種類があります。まずは「変動10」。これは変動と書いてある通り、半年ごとに金利が見直されます。これに対して「固定5」と「固定3」は預けている間、金利が変わりません。

登坂 どれを選べばいいのか悩みますね。

深野 最近ニュースでも「日銀がまた利上げするのでは」なんてよく聞きますよね。もし金利の上昇がトレンド的に続くなら、変動金利の方が得だと考えられます。一方で、景気がよくならなければ金利は頭打ちかもしれず、そうなると固定金利の方が有利。これはもう皆様がどう考えるかで各々選んでいただくしかありません。

登坂 たとえば予算が10万円あるなら、変動に5万円、固定に5万円という買い方もできるのですか?

深野 できます! ミックス作戦は個人的にもおすすめの買い方です。

登坂 中途換金が簡単なら、さっきお話の中で出てきたような「今を楽しむ」ためにも、個人向け国債は活用しやすい気がします。

深野 半年ごとに利子が入ってきますからね。貯蓄を取り崩すのに抵抗がある人でも使いやすいですよ。

登坂 最寄りの郵便局や銀行、証券会社で買えるということでしたが、特別な手続きは必要なのでしょうか?

深野 個人向け国債を購入するための口座を開設する必要がありますが、難しい手続きではありません。一部の金融機関ではスマホでも簡単に個人向け国債を買うことができます。

登坂 固定だと3年後や5年後に戻ってくる金額がはっきりと見えるのもいいですね。旅行の計画など具体的な使い道を考えておくのも楽しそうです。

深野 「小学校の入学費用に使う」など、子どもの成長に沿って使い道を決めておくのもあり。子どもの教育費を減らしてしまうような運用は絶対にNGですが、個人向け国債だと減る心配がないので、その点は安心です。ちなみに私も、少しでも多くの利子を稼ぎたいので、貯蓄の一部を個人向け国債にしています。少しの差でも、5年、10年と続けていくと、やった人とやらなかった人とでは差が開きます。しかも今は人生100年時代。シニア世代で始めてもまったく遅くはありません。

登坂 100年時代と考えると、50歳でやっと折り返し。本当にまだまだこれからですね。

深野 そう、まだまだこれからですよ。健康に気を付けて、同時にお金をしっかり運用しながら、豊かなシニアライフを送っていきたいものです。そしてその運用先の一つとして、ぜひ安心で確実な個人向け国債をおすすめします。

登坂 私も個人向け国債を買ったら、またどこかでお話しさせていただきますね。今日はありがとうございました。

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