(あだち・たろう)昭和大保健医療学部看護学科教授。同大学病院付属東病院睡眠医療センター長。2008年から3年間、米国・メイヨークリニックに留学し、睡眠時無呼吸症候群について研究。11年から昭和大医学部内科学講座循環器内科学部門で勤務。18年から同睡眠医療センター長。専門は、睡眠時無呼吸症候群、睡眠障害など。
居眠り指摘され受診も
――子どものいびきの危険性について教えてください。
お子さんがいびきをかく直接的な原因は、口呼吸です。人間は、口を開かないといびきをかくことはできません。特に仰向けで寝たときに口が開いていると、重力で軟口蓋(なんこうがい、口腔〈こうくう〉の天井奥にあるやわらかい部分)や舌の付け根が落ち、気道が閉塞(へいそく)しかかっていびきをかいてしまうのです。それで大人のように呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群は、子どもであってもあり得ます。
私たちの睡眠医療センターにいらっしゃる患者さんの中ではそれほど多くありませんが、睡眠時無呼吸症候群の中で数パーセントがお子さんであると言われています。2、3歳の小さなお子さんから小中学生まで年齢層もさまざまです。
――お子さんのどんな気づきから受診を考えられるのでしょうか。
子どものいびきを不安に思い、受診されるケースが一番多いです。そのほか、首を伸ばした苦しそうな寝姿が気になる、息を吸い込むときに胸の一部がへこむ陥没呼吸が気になるといったことから相談する人もいます。子どもがイライラして怒りっぽくなり、睡眠の問題を疑って受診する人もいます。
お子さんが自分から眠気のことを伝えるケースは少ないように思います。学校の先生から授業中の居眠りや、集中力の欠如などを指摘されて気づく人もいます。大人とは症状の訴え方が少し異なることも特徴で、なかには食欲のなさを訴えるお子さんもいます。
――どのタイミングで受診を考えると良いのでしょうか。
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