朝日地球会議2024

2024年メインテーマ
対話でさぐる 共生の未来

広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディア事業本部

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特別講演

明治はカカオでみんなを笑顔にする

明治はカカオで
みんなを笑顔にする

萩原 秀和

株式会社明治
グローバルカカオ事業本部 執行役員
グローバルカカオ事業本部長

世界で拡大するチョコレート需要

株式会社明治のパーパスは「人と社会に健やかで幸せな循環を」です。当社は1917年、「栄養報国」を掲げて創業しました。食と栄養を取り巻く国内外の変化に対して、商品開発や原材料調達を含め環境への配慮に取り組んでいます。

近年は、食品以外の研究開発や外部連携を推進し、人・社会・地球が健康である、より良い未来に貢献したいと考えています。企業が持続可能である以前に、地球上で暮らす生き物として誰もが行動を起こすべき時代だと考え、対策を行ってきたからです。

私たち明治は、フルーツであるカカオという自然の恵みのもとに事業を展開しています。高品質で新たな価値を持つ商品を、安全安心かつ安定的に提供するうえでも、行動が不可欠と捉えています。

カカオは今、大きな危機に直面しています。気候変動や経済的な理由が複雑に影響し、世界最大の産地である西アフリカのカカオ豆生産量が3年連続で前年を下回っています。

世界のカカオ豆総生産量や、カカオ豆をどれだけ加工したかを表す磨砕(まさい)量は、増加を続けてこの30年で約2倍となりました。新興国の経済成長に合わせて、チョコレート需要も世界各国で花開いたことが影響しています。需要が大きく拡大した中で「カカオショック」が起こり、カカオ豆が希少になればなるほど、取引価格の高騰につながっています。

カカオの世界最大の産地はコートジボワール共和国とガーナ共和国で、世界の約6割を占めます。世界のカカオ豆生産量はおよそ500万トンで、日本のカカオ豆輸入量は約4.4万トンです※1。世界総生産量の1%に満たない微々たるもので、世界のカカオ豆需給に大きなインパクトはないかもしれません。逆にそうした立場だからこそ、チャレンジすべきことがあると我々は考えています。

  • ※1世界のカカオ豆生産量/日本のカカオ豆輸入量(2022/23)
世界のカカオ豆生産量/日本のカカオ豆輸入量

世界9カ国でカカオ生産農家をサポート

私たち明治は、1926年9月13日の「明治ミルクチョコレート」の発売より、カカオ豆からチョコレートの一貫生産を行っています。当時のレシピを大切に、微妙に異なるカカオ豆品質や時代のニーズに合わせながら細かな調整を行い、ずっと変わらない優しさをお客様に提供し続けています。

また、1986年には希少なカカオ豆「クリオロ種」を使用したチョコレート商品「コラソン・カカオ」を。1998年にはカカオ豆のポリフェノール研究に基づいた商品「チョコレート効果」を発売しました。

良質な商品をお客様に提供するためには、カカオ産地と連携した高品質なカカオ豆の生産が不可欠であるというマインドが根づいていたからこそ、誕生した商品と言えます。そして、明治の社員がカカオ産地を直接訪問するようになり、より良いものづくりの前提として、カカオ農家の生活向上や栽培技術向上が不可欠であると気づいたのです。

こうした思いから2006年に始まった「メイジ・カカオ・サポート」の取り組みは、世界9カ国でカカオ生産農家へのサポート活動を実施。高品質カカオ豆の生産、生活・教育環境改善、農機具提供、苗木の配布などを行い、持続的・安定的なカカオ生産をサポートしています。

2006年『メイジ・カカオ・サポート』スタート

加えて、生産地の課題解決に取り組み、持続可能なカカオ豆生産の実現に貢献するため、2020年3月、農家支援を実施した地域で生産された「明治サステナブルカカオ豆」の調達比率を2026年度までに100%にする目標を設定しました。

着実な調達が功を奏し、結果的に2024年度の明治サステナブルカカオ豆の調達比率は、2年前倒しで100%を達成する見通しとなりました。

産地からお客様まで。全ての人を幸せに

さらに新たな挑戦として、2022年3月に明治Newアクション発表会でカカオの未来をひらくスローガン「ひらけ、カカオ。」を宣言しました。

チョコレートやココアの原料であるカカオ豆だけではなく、フルーツであるカカオ全体に着目することで、カカオ産地からお客様まで、カカオに関わる全ての人を幸せにしていくという思いを込めています。発表会には、メイジ・カカオ・サポート対象の各国駐日大使館・関係の皆様にご出席いただきました。

今回発表したサステナブルアクション(カカオ)のポイントは、➀農家の負担を増やさず経済価値を増やしていくこと、②生活者の「健康的な食生活」を実現すること、③アップサイクルによりさらなる経済価値を生み出すこと、の三つです。

3つのポイント

まず、カカオ豆をチョコレートにする現状のビジネスでは、機能研究による健康価値や、リッチアロマ製法によって香味の付加価値をさらに向上させるシーズ(豆)開発に取り組み続けています。

さらに、チョコレートと生チョコレートのいいとこ取りを実現する「含水混錬(がんすいこんれん)製法」の活用に取り組むなど、新たな価値創造に挑戦しています。

続いて、明治ならではの新たな栄養価値の創造として、三つのカカオの新素材を発表しました。

カカオポリフェノールの一種であるカカオフラバノールを豊富に含み、フルーティーな味わいの赤い新素材「カカオフラバノールエキス」。カカオ豆の細胞内に含まれるポリフェノールやココアバターなどの成分を閉じ込めたまま粉末状にした明治独自製法の「カカオグラニュール」。カカオ原種と言われるクリオロ種の中でも特に希少なホワイトカカオから生まれた「ホワイトカカオミルク」。

これらの新素材は、市販化に向けた歩みを着実に進めています。

カカオツリー 新たな栄養価値の創造

現在は積極的に活用されていないカカオ豆の部位についても、パートナー企業とともに非食品領域において活用に向けたソリューション開発を行っています。

カカオ豆の皮である「カカオハスク」をアップサイクルして、2023年6月にライフスタイルブランド「CACAO STYLE」の立ち上げと、伝統工芸品とのコラボレーション商品、カカオに囲まれた暮らしを体験できる「カカオの部屋」のオープンを発表しました。

2024年7月には「チョコレートのないカカオのお店」を出店し、ファッションブランドとのコラボレーション商品の販売などを行いました。カカオハスクを横糸の一部に使用したデニムのジーンズやジャケットは、ファッションブランド・エドウイン様の旗艦(きかん)店などで10月18日より数量限定で発売されました。

さらに2024年1月に、カカオの実から抽出した保湿成分セラミドの研究成果を報告し、世界初となるカカオ美容新素材「カカオセラミド」の素材化について発表しました。

現在、パートナー企業とともに製品化に向けた検討を行っています。これら未活用部位の活用やカカオセラミドの素材化を実現することで、カカオの価値向上につなげ、カカオ生産地に貢献していきたいと考えています。

私たち明治の活動コンセプトは「変える」です。

カカオショックで厳しい環境だからこそ、明治の知恵とパートナーシップにより、たくさんのカカオの可能性を示し、新たな需要を創造することでカカオ業界を「変える」ことを目指しています。

だからこそ、国境やサプライチェーン上の位置づけを超え、カカオをもっと価値のある存在にし、その技術や知見を広く共有することで、カカオ産業全体を豊かにしていきたいと考えます。すなわち、自然、地球がステークホルダーなのです。

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