朝日地球会議2022

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広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディア事業本部

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特別講演

ペットボトルの持続可能な未来を目指して

ペットボトルの
持続可能な未来を目指して

藤原 正明

サントリーホールディングス
常務執行役員 サステナビリティ経営推進本部長

人と自然と響きあう社会の実現に向けて

サントリーグループは、飲料事業と酒類事業をなりわいとしており、海外での売上は国内の売上を超えています。

我々のパーパスは「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命(いのち)の輝き』をめざす。」です。

自然の恵みである水・原料をもとに、潤い、豊かさ、新価値の提供を行い、生活文化や健康に取り組み、人権も大切にして活動しています。サステナビリティ経営という点では、社会の価値観の変化と要請にしっかり対応していこうと考えています。

グループのサステナビリティビジョンは「人と自然と響きあう社会の実現へ」です。それを実現させるために、自然環境を守りはぐくむことと、人々の生活を潤い豊かにすることが重なり合うテーマについて推進していきます。

画像1:人と自然と響きあう社会の実現へ

昨今のサステナビリティに関する重要なテーマは、生物多様性、サーキュラーエコノミー(循環経済)、気候変動対策です。

我々は国連で採択された2030年までに達成すべき目標(SDGs)に向けて、生物多様性に関しては水資源の保全などを。サーキュラーエコノミーに関してはプラスチック(ペットボトル)の再生循環利用を。気候変動対策に関しては脱炭素・GHG(温室効果ガス)を目標に活動しています。

本日は、サーキュラーエコノミーに関わるプラスチックの活動について紹介します。

画像2:サントリーホールディングス 常務執行役員 サステナビリティ経営推進本部長 藤原 正明

100%サステナブル化に向けて

ペットボトルは、単一素材で設計・製造がしやすい「汎用(はんよう)性」、軽くて割れず、運びやすく、再栓もできる「利便性」、飲料業界の自主基準で定められている透明で中身が見える「安全性」があり、さらに回収・リサイクルがしやすいという特長を持っております。缶や瓶と同様に、利便性や環境面を含めて非常に有用な素材です。

日本のペットボトルリサイクルの現状※1は、回収率が94.4%、リサイクル率※2も86.9%です。しかし、「ボトルtoボトル」と呼ばれる、使用済みのペットボトルを原料に新たなペットボトルを作る水平リサイクル率は29%にとどまっています。

  • ※12022年度統計。(出典)PETボトルリサイクル推進協議会 年次報告書2023
  • ※2熱回収を含む有効利用率:98.8%

全体として見れば、日本のペットボトル回収率・リサイクル率は、海外と比較して非常に高い水準で、ペットボトルは資源として有効利用されているのがわかります。

ペットボトルの「100%サステナブル化」に向けた我々の活動は、まず環境負荷が少ない「ボトルtoボトル」水平リサイクルの推進です。その後、植物由来のバイオマスプラスチックの活用や、廃食油からのケミカルリサイクルの技術開発などを進めています。

使用済みプラスチックのリサイクルも社会貢献として目指します。そして2030年には、すべてのペットボトルの100%サステナブル化を実現したいと考えています。

清涼飲料におけるペットボトル市場は1990年代に本格的に始まり、業界自主ガイドラインの制定、容器包装リサイクル法の本格施行を経て、ようやく2011年に「ボトルtoボトル」水平リサイクルの技術が確立されました。これは広く業界全体へ展開しています。

サントリーは2012年に、「サントリー烏龍茶」に、国内初となる100%リサイクルペットボトルを導入しました。さらに、2018年にはより効率よくリサイクルできる世界初の技術「F to P(フレーク to プリフォーム) ダイレクトリサイクル技術」を開発しました。

「ボトルtoボトル」水平リサイクルでは、使用済みペットボトルが新しいペットボトルに生まれ変わります。しかし、ペットボトル以外にリサイクルされると、今の技術では二度とペットボトルには戻ることが出来ず、多くは役割を終えると燃やされ、リサイクルの輪が途切れてしまいます。新たな化石由来原料を使わずにペットボトルとして資源循環させるためには、この水平リサイクルがもっとも重要です。

なお、化石由来原料のペットボトルと比較して、水平リサイクルは約60%のCO2排出量を削減できます。

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我々は、自治体・企業と「ボトルtoボトル」の協定を締結し、集めた使用済みペットボトルのリサイクル先を「見える化」することで、住民・消費者の分別の意識向上に努めています。これには住民・自治体・企業が三位一体で新しい資源循環に取り組むという目的もあります。

「ボトルtoボトル」の協定を締結した自治体の小中学校での啓発授業や、商業施設などでの親子向けの啓発イベントを実施し、次世代教育に注力していきます。

昨年と今年は、「(家庭の)外でも分別」を啓発するCMや訴求ポスターを大きく展開しました。外ではラベル・キャップを一緒にリサイクルボックスに入れても良いということに気づきを得たという声や、リサイクルの対象について「サントリーのじゃなくても、ね」と呼びかけるCMメッセージに大きな共感が寄せられました。

「ボトルtoボトル」水平リサイクルの認知拡大に向け、競合である日本コカ・コーラ社様と協働でコミュニケーション活動も行っています。

100%植物由来素材のペットボトルの開発に成功

「100%サステナブル化」に向けたネクストステップとして、まず2021年に、植物由来素材100%ペットボトル(バイオペットボトル)の開発に成功しました。ペットボトルの原料である「テレフタル酸」と「モノエチレングリコール」のうち、モノエチレングリコールは廃糖蜜※3から作られ、すでにバイオ化が済んでいました。

  • ※3サトウキビやテンサイから砂糖を精製する過程で生じる残り液

今回、米国のバイオ化学ベンチャー企業であるアネロテック社との共同開発で、テレフタル酸のウッドチップからの生成に成功しました。バイオペットボトルは、従来の化石由来原料使用のペットボトルに比べ大幅なCO2削減が期待できます。

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さらに、使用済みプラスチックの再資源化を目指す企業アールプラスジャパン社を、業界を超えた45社※4による共同出資で設立しました。同社のパーパスは、「『すてる』をなくす、『みらい』をつくる。」です。同社はアネロテック社を技術支援し、使用済みプラスチックの再資源化に挑戦していきます。

  • ※42024年9月現在

現在、我々はペットボトル商品の53%※5をリサイクル素材や植物由来素材などで作っていますが、2030年にはこれを100%にしたいと考えています。おなじみの飲料商品である「伊右衛門」「特茶」「クラフトボス」などは、7割以上が100%リサイクル素材から作ったペットボトルとなっています。

  • ※5メカニカルリサイクルによる

我々は、地域での共創活動も進めています。

今年5月、東京都様と環境保全活動に関する包括連携協定を結びました。1月には、和歌山県様、ENEOS様、花王様とサーキュラーエコノミーの実現に向けた包括連携協定を締結しています。こういった活動が地域の活性化につながればと考えています。

「人と自然と響きあう」社会の実現を目指すには、連携と共創が大切です。

行政とは、自然再生・脱炭素・循環型社会の実現に向けたインフラ・法制度の整備を協業していきます。生活者の方々には、啓発活動にとどまらないサステナビリティ活動への参画を促し、他企業の方々とは、新しい社会の価値観を共に創造していきます。こういう活動を通して、我々はサステナビリティをキードライバーとしたイノベーションを推進します。

水と生きるサントリーは、「人と自然と響きあい、豊かな生活文化を創造し、『人間の生命の輝き』をめざす。」をキーワードに、人と自然と響きあうサステナビリティな活動をしっかり推進していきます。

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  • 旭硝子財団
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