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朝日新聞社メディアビジネス局

「今日は伝統と革新をテーマにお話ししたいと思います」と、あいさつした桐朋学園理事・長瀬浩平教授。「1948年に開設した、子どものための音楽教室が礎となった桐朋学園音楽部門は、子どもたちのもっと学びたいという気持ちと、先生のもっと教えたいという気持ちから、高校、短期大学、大学、そして現在は大学院へと教育の場を広げてきた歴史を持っています」。この環境の中で、指揮者の小澤征爾氏など、世界で活躍する音楽家を育んできた。
「今年3月には、隈研吾氏の設計による桐朋学園宗次ホールと校舎が完成しました」。木造一部RC構造の建物は、斬新で個性的なデザインでありながら、木のぬくもりの漂う造りが印象的。「このホールは、ステージこそ学びの場であるというコンセプトのもと、フル編成のオーケストラができるほどステージを広くしています。現在も革新的な演奏の場を提供したり、学びの特色であるソルフェージュ教育(基礎学習)に重きを置いたりしています」。
長瀬教授によるプレゼンテーションの後は、卒業生による演奏。大学院修士課程修了後も大学院で研鑽(けんさん)を積む北川千紗さん(バイオリン)と、卒業生・横田知佳さん(ピアノ伴奏)による、エルネスト・ブロッホ作曲「バール・シェム」の「Nigun (即興)」、「Simchas Torah (歓喜)」の演奏は会場の心をつかみ、大きな拍手が送られた。
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