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私立開成高等学校、東京大学経済学部卒業。株式会社QuizKnockのCEO。高校時代には、全国高等学校クイズ選手権、史上初の2連覇を達成したクイズ王。
東京大学教養学部卒、東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。日本物理学会の「学生優秀発表賞」受賞。愛称は“ナイスガイ”。
伊沢:高校時代の僕は、クイズ漬けだった。勉強よりもクイズに熱中した結果、高3の夏の東大模試の判定は、2つの模試それぞれCとD。受験本番に向けて「うわぁ、この成績じゃ受からんな」という状態でした。でも、できるだけ冷静に、自分の弱点を知って復習から始めました。英語に至っては、中3の教科書からやり直しましたね。
須貝:復習って聞くと、立ち止まっている気がするかもしれないけれど、自分自身を分析することはすごく大切。受験勉強って、先生が色付きのチョークで書いたところじゃなくて、自分が「間違えたところ」が大事だから、そこをいかにクリアしていくかを考えるべきだと思う。
伊沢:うん。ともすると、「承久の乱」という名称だけ覚えようとしてしまう。でも、テストに出るのは、「承久の乱に関する問題」であって、そのものではないこともあります。自分の志望校は、どういう形式の問題を出す傾向にあるのか。そこまで分析して、知識を身に付けないと、点数にはつながらないですよね。
須貝:間違えることも勉強の一環。間違えたときはちゃんと復習して、知識を定着させるのが重要だよね。
伊沢:受験生は、模試の結果で一喜一憂したりするかもしれませんが、たとえ結果が悪くても、気にしなくていいと僕は思うんです。大切なのは“本番”ですから。模試はあくまで「通過点」。そこからの頑張り次第で結果はいくらでも変わりますし。
須貝:すごいわかる。結局、模試は過去の自分でしかないよね。
伊沢:勉強って、「やれば伸びる」し、「やらなければ落ちる」もの。継続が大切だけど、ときには焦って手が付かなかったり、きつい瞬間があったりしますよね。そんなときは、無理しないのが大切。辛いのに、無理して勉強を続けても、心が折れて、すべての努力が無駄になってしまうかもしれない。そうならないためには、「ブレーキを踏んでも、止まらないことが大事」だって、僕は思います。
須貝:どうしても気分が乗らない日は机に向かわなくてもいい。10分単語帳を開くだけでも、英語のリスニングだけでもいいよね。
伊沢:うん。そして、辛くても頑張った自分を褒めてあげてほしいですね。それはきっと、「自分は毎日続けたんだ」っていう自信になるはずです。
伊沢:無理をしないためには、ペースを守って勉強することも大切です。僕は毎日、夜の10時まで塾の自習室で勉強して、それ以降は一切やらなかった。家では休む、外に出たら勉強するというルールで行動していましたね。
須貝:ペースを守ることは、メンタル面にとっても、プラスだよね。
伊沢:僕は、本番の1週間に、体調を崩してしまったんだけど、そのときはさすがに焦りました。受験はメンタルはもちろん、やっぱり体調管理がいちばん大切だと考えています。
須貝:ラストスパートのこの時期に、「体調」で差がついてしまうのは、もったいない。特に「時間がない」からって、食事を食べないなんてのは、絶対ダメだよね。
伊沢:食事はマスト。そして大事なのは「バランス」を意識すること。高校時代って、空腹に任せてガツガツ食べがちだけど、体調を維持する上では食事の内容、栄養バランスが重要なんです。食べるもので勉強のパフォーマンスにも差が出る可能性だってあるんです。
伊沢:食事を抜かないこと、栄養バランスを意識することは重要。僕たちの体を「車」で例えるとわかりやすいよ。体をつくる「タンパク質」は、車のボディやエンジンの材料。そして、熱や力になる「糖質」と「脂質」は、ガソリン。体の機能を整える「ビタミン」「ミネラル」は、オイルや潤滑油。このどれか1つでも欠けたら、車は速く走れない。ガソリンだけを入れてもダメで、がっちりとしたボディやエンジンづくりも大切。この5大栄養素をバランスよく摂ることで、体は“正しく”機能するんだよ。
伊沢:僕の家は高校時代、間食用にカロリーメイトを用意してくれてたんです。あれは“無言のエール”だったんだなと、今になって思います。やっぱり受験って、最後は「健康」が勝負を分ける。体調を崩すと、思考力もモチベーションも下がるし、いいことがないんですよ。ぜひ、受験生のみなさんには、普段の食事にも気をつけて、勉強を頑張ってほしいなと思います。
須貝:今年度から始まる「大学入学共通テスト」は、誰にとっても「初めて」の経験。きっと全員が同じくらい不安を感じてるはず。てことは、実はみんな一緒なんだよね。そこで大事になるのが「平常心」。心を整えておくことで「優位に立てる可能性」があると思う。大丈夫、君だけじゃない。受験生はみんな不安。もしかすると、周囲が「大丈夫?」と聞いてくるから不安になる、なんてこともあるんじゃないかな。だったら、その人にはあえて「不安じゃないです!」と言ってみよう。不思議なもので、口に出したら、本当にそんな気がしてくるもの。周囲の雑音なんて気にせずに、まずは目の前の勉強に集中しよう。一歩ずつでも着実に前進を。ラストスパート、頑張れ!
伊沢:今年の受験生は、「新型コロナウイルス」だったり、新制度「大学入学共通テスト」だったり、自分に原因のないことで、不安な気持ちになっている。そしてそれは、とっても辛いと思います。ですが、空から突然「安心」が降ってくるはずはありません。誰もが同じダメージを受けているなかで、いかに自分の中から安心を生み出せるか。そのベースとなるのは、自分の健康な身体、そして健康な思考と努力です。体調管理は受験において、重要な準備のひとつ。ぜひ、疎かにしないでください。忙しいときは、カロリーメイトを食べるなど、できることをちゃんとやる。勉強も体調管理も頑張った「あなたの努力が正当に評価されますように」と、心から祈っています!