
【第11回】心穏やかに、投資をする方法
よく怒る人に、「そんなに怒るなよ」と言っても、あまり意味ないですよね。なぜなら、自分の意思で性格(性質)を変えることは、かなり難しいことですから。
タバコがやめられない、ダイエットができない、、、なども同じこと。
それが意思の力で実行できれば、誰も苦労しません(人間の意思など弱いもの)。であれば、どうすれば良いのか、、、それは「環境を変える」ことです。「タバコを買えないようにする」「運動せざるを得ない状況に追い込む」など、そんな環境を作ることです。
よく怒る人が、怒らないようにするには、「怒ってしまうような状況を作らない」ことですね。
さて、投資においては、誰もが、一喜一憂することなく、心穏やかにいたいもの。
しかし、自分のお金が増えたり減ったりする中で、そんな鉄のメンタルを手にするのは相当難しいことです。
それよりも、一喜一憂しない(心穏やかでいられる)投資環境を、すなわち、そんな「しくみ」を作ることが現実的ですね。
積立てこそ、最強の投資法
心穏やかに投資できるしくみ、、、それはズバリ、積立てです。
な~んだ、と思われた方も多いでしょう、ウルトラC的な「投資法(しくみ)」を期待された方、すみません。
でもやはり、積立てこそが、シンプルかつ効果抜群、絶対おススメなのです。
積立てでは、毎月一定額を自動的に積立てます(口座から引き落とされる)。なので、購入タイミングに悩まなくてもよいという、大きなメリットがあります。値動きのある商品を、どのタイミングで購入するか、、、そこで悩む人は多いでしょうから。
積立てでは、心理的にダメージの大きい「高値掴み」の心配がないだけでなく、毎月一定額を購入することで、「値下がり時にはたくさん買える(値上がり時には少量しか買わない)」というドルコスト平均法の効果を得ることもできます。
そんなことから、積立てとは「最強の投資法」としても呼び声も高いのです。
実際、このコラムを読まれている方(投資に興味のある方)であれば、積立投資を推奨する記事はよく目にすることはあれども、積立投資について否定的な記事はほとんど見たことはないのでは?
目標(ゴール)を決める
ただ、そんな積立投資も、万全ではありません。
積立投資を始め、購入タイミングに悩むことがなくなっても、「いつまで続けるのか」をしっかり決めておかないと(なんとかく始めてしまうと)、積立てを止めるタイミング(売却するタイミング)で悩むことになってしまいます。
もちろん、できることならば、誰もが高値ピークの時点で売却したいはず。
でも、高値ピークのときなど、誰にも分かりません、、、なので、どうしても、その値動きに一喜一憂してしまうものです。
しかも、値動きで判断して売却してしまった人は、売却した後も、その値動きが気になるものです。
そして、「ああ、売らなければ良かった」「おお、売って良かった」など、むしろ、売ってしまった後の方が、その値動きに一喜一憂してしまう人も少なくありません。
では、どうすれば良いのでしょうか?
それは、あらかじめ目標(ゴール)をしっかり設定しておくことです。
目標には「金額ベース」と「時期ベース」がありますが、投資で備えるのは、「3年後の旅行資金」「5年後の車の買替え」といった「時期ベース」が望ましいでしょう。「〇年後には売却する」と最初から決めておけば、いつ売ろうかと悩むことはないですし、仮にそれが残念なタイミング(値下がりしたタイミング)での売却であったとしても、それは結果論として受け入れやすいことでしょう。
なお、その時点での積立資産額(時価)が、「当該ライフイベントの予算」となるように(最悪、ゼロであっても我慢できるように)しておけば、プレッシャーも少ないことでしょう。
ちなみに、「金額ベース」の目標は、「教育資金200万円」「住宅頭金500万円」など、人生設計に欠かせない大切な資金とし、それらについては投資ではなく、貯蓄でコツコツしっかり貯めたいところです。
「しくみ」作りが大切
すなわち、「ゴール(ここでは期間)を決めて積立て」というしくみを作ってしまえば、あとはただただ、そのゴールまで積立てを続けるだけのことです。
続ける、、、と言っても、止めさえしなければ、続けることになります(それが積立ての素晴らしいところ)。そのためにも、「無理のない積立額」でやることは絶対条件で、極端に言えば、「もともとは、なかったと思えるお金(できれば、無駄な支出を削って捻出したお金)」が理想です。
心穏やかに投資するためには、商品選びよりも、投資法の確立(しくみ作り)が重要なのです。
最後に、、、積立てをすると決めたなら、近年では、つみたてNISAやiDeCoといった、税制面で有利な積立制度がいろいろあります。そういったものも、ぜひとも検討したいものですね。














