アマチュア女子テニス最高峰の大会「ソニー生命カップ第46回全国レディーステニス大会」の全国決勝大会が2024年11月12~14日、有明テニスの森公園(東京都江東区)で開催された。今回も各都道府県の代表チームが“テニスの聖地”で熱戦を繰り広げ、さまざまなドラマが生まれた。選手や監督だけでなく、観客や運営も一体となって盛り上がった大会を、大会を進行するレフェリーや躍進を遂げた沖縄県代表のキャプテン、そして大会を支援するソニー生命保険の担当者の話から振り返る。

東京都代表が2大会ぶり14度目の優勝

「ソニー生命カップ全国レディーステニス大会」は、満25歳以上の女性であれば参加できる女子ダブルスの大会で、1979年より続く歴史ある大会だ。各都道府県大会の上位3組が都道府県代表としてチームを組み、全国決勝大会に出場。トーナメント方式の団体戦で頂点を目指す。

46回目となる2024年の大会にも、全国からアマチュアテニスを楽しむ選手たちが集結。東京都代表が2大会ぶり14度目の優勝を果たし、幕を閉じた。

決勝で東京都代表と戦ったのは、破竹の勢いで勝ち進み、初の決勝進出を果たした沖縄県代表。東京都代表は、若手選手で構成された沖縄県代表の思いきりのよいプレーに苦戦したが、2-1で熱戦を制した。

一方、3位決定戦では三重県代表が大阪府代表に3-0で勝利し、3位に入った。大会の3日間を通して、各コートでは数々の白熱した試合が展開された。

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東京都代表が2大会ぶり14度目の優勝

負けたチームも応援団に。広がる団結の輪

そんな選手たちの戦いぶりを、大会を進行する側から見守ってきたのが全国決勝大会でレフェリーを務めた西久保貴美恵さんだ。

レフェリーは、試合の順序や試合コートの決定、アクシデントが発生した際の対応など、選手や観客、審判を含めた競技に関わること全般の責任者。西久保さんも大会期間中は各コートを回りながら、選手たちが存分に力を発揮できるように気を配っていた。

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大会レフェリーの西久保貴美恵さん(右から3人目)

審判員として20年以上全国決勝大会に関わっている西久保さん。2021年から全国決勝大会のレフェリーを務めている。毎年、大会が近づくと気になるのが開催日の天候だ。「寒いとけがにつながるため、大会の1カ月ぐらい前から毎朝天気予報をチェックします。とにかく大会が無事に始まって、無事に終わることを毎年願っています」

「全国から素晴らしい選手が集まってきますので、素晴らしい大会になることはわかっているんです」という西久保さん。今回の大会では、どのようなドラマを見てきたのか。

レフェリーという立場や試合中も大会の進行に奔走しているため、特定の試合をじっくり見ることは難しいが、それでもいくつも印象に残るシーンがあったという。とりわけ、「レフェリー冥利(みょうり)に尽きる」と思うのは、選手たちが喜ぶ姿を目の当たりにした時だ。

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選手たちの喜ぶ姿が会場を盛り上げる

「若い選手はボールみたいに飛び跳ねて喜ぶんですよね。怪我をしないか、ハラハラするほどの喜びようです。また、ベテラン選手が何年も全国大会を目指し努力してきて代表になった時の喜ぶ姿からも、しみじみとした嬉しさが伝わってきます。若手もベテランも関係なく、選手の皆さんのそんな姿を見ると、この大会に携わることができて良かったという気持ちになります」

そして西久保さんがこの大会ならではの魅力として挙げるのが「団結力」だ。それは、各都道府県代表のチームとしての団結力だけではなく、選手を応援する観客も含めてのもの。「惜しいプレーがあった時も、本人やペアはもちろん、応援している方たちも一緒に悔しがっているんですよね。そこがこの大会の素晴らしいところでもあります」

この団結力は、大会が進むにつれて広がっていく。今回、初の決勝進出を果たした沖縄県代表は、対戦相手の応援にも後押しされながら、快進撃を続けた。キャプテンの宮城李奈さんは「神奈川県代表との準々決勝では、それまでに私たちが対戦してきた埼玉や愛媛の方たちもすごく応援してくれたのでうれしかったです」と振り返る。東京都代表と対戦した決勝では、試合会場がある東京の応援団に負けないぐらい、沖縄への声援が多かった。

この声援を受けながら有明テニスの森公園でプレーすること。これこそ、この全国決勝大会の醍醐味でもある。「とても楽しかったです。沖縄らしく、私たちらしく楽しくプレーができました。テニス人生の中で、まさか“テニスの聖地”有明でプレーできるとは思っていなかったので本当に良かったです」と宮城さんは思いを口にする。

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快進撃を続けた沖縄県代表(奥)

選手も審判も観客もはまる“沼”とは?

また西久保さんは、全国レディーステニス大会は、主管の日本女子テニス連盟内にある全国レディース委員会や特別協賛をしているソニー生命保険のライフプランナーたちによる大会支援、そして選手の周りにいる多くの人々の支えがあるからこそ、アマチュア女子テニスの最高峰の大会になっていると感じている。

「急な家庭の事情などで出場を迷っていた時に、ご家族やご親戚から『あなたは大会のためにずっと頑張ってきたんだから行ってらっしゃい』と背中を押されて大会に来られる方もいらっしゃいます。選手の皆さんが毎日練習をして、ご家族の協力も得て代表になってきているのだなと感じます」

自身も全国決勝大会への出場を目指して、埼玉県大会を戦った経験がある西久保さん。「全国レディーステニス大会は、女子テニスの裾野を全国規模で広げ、発展に大きく貢献してきたと考えています。多くの方が全国決勝大会を目指して、一生懸命練習しています。選手の皆さんには日常のテニスを楽しみながら大会に参加していただきたいです」

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試合ごとにさまざまなドラマが生まれる大会

西久保さんはアマチュア女子テニスの魅力を「今の言葉だと、沼にはまっていく感じです」と表現する。

「選手もそうですが、審判も一生懸命やりだすと、夢中になってやめられなくなります。夢中になることの集大成が大会で発揮されるのでしょうね。全国決勝大会には、選手だけではなく審判員も全国から参加しています。応援する方の中には、有明で応援できることに楽しみと意義があるとおっしゃる方もいらっしゃるようです。この大会に参加することが目標になっている方は多いと感じますし、私自身もレフェリーとして素晴らしい大会に参加し、仕事をさせていただけることを誇りに思っています」

選手のプレーする姿に、勇気や元気をもらえる

この全国レディーステニス大会を大会運営者とともに支えているソニー生命保険は、2002年より特別協賛として一緒に大会を支えている。

「女性の健康増進や市民の生涯スポーツとしてのテニスの普及と発展を支援するとともに、各都道府県大会では、主に当社のライフプランナーがボランティアで工夫を凝らした支援を行っています」と話すのは、ソニー生命保険 広報課のソニー生命カップを担当しているメンバーたち。

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ソニー生命保険のライフプランナーは各都道府県大会で工夫を凝らした支援を行う

2024年度より「お客さまの生きがいある人生をお守りする」を新たなビジョンとして掲げたソニー生命保険は、スポーツ競技の活性化、そしてその活動を支える方々を応援したいという思いで多くの市民スポーツを支えている。全国レディーステニス大会の各都道府県大会でも、ライフプランナーたちが受付や熱中症予防のドリンクやかき氷の配布などさまざまな形で大会をサポートしている。

「大会に関わったライフプランナーたちは、都道府県大会での支援活動に対して選手の皆さんから『ありがとう』と言われるのが何より嬉しいと口をそろえて言います。選手の皆さんの試合を見ると、楽しそうにテニスをプレーされている姿や挑戦する姿に勇気や元気をもらい、頑張って欲しくて支援にも力が入るそうです」と話します。

都道府県大会や全国決勝大会も見てきたソニー生命保険のメンバーは、この大会からアマチュア女子テニスの魅力をあらためて感じたという。

「コートに立つ選手からは気迫を感じましたし、抱き合って健闘をたたえ合ったり、涙しながら喜び合ったりする姿に感動しました。惜しくも負けてしまったペアが、泣きながら『また来年ね』と言っているのを見た時は、選手の皆さんがどれだけ本気でこの大会に挑んでくださっているのかを痛感しました。選手が普段の立場を離れ、目標に向かって挑戦できることや、仲間との絆ができる。テニスをやっていたからこそ、この大会だからこそ出会えたペア、チームメイトの方たちと、全国決勝大会や全国優勝を目指していく。そんなテニスの魅力が詰まっています」

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2024年の全国決勝大会の開会式

「テニスを楽しむ」今年のドラマにも期待

また今年5月から都道府県大会の受付がはじまる予定の、全国レディーステニス大会。沖縄県代表のキャプテン、宮城さんは今年の全国決勝大会に向けて練習に励む全国の同志たちに「テニスを楽しむ。仲間を信じる。笑顔を忘れず!」と呼びかける。レフェリーの西久保さんは「選手の皆さんが思う存分力を発揮してプレーができるように、大会事務局、全国レディース委員会、審判員と準備をして、“テニスの聖地”有明でお待ちしています」と話す。

ソニー生命保険の髙橋さんは「大会では、いちプレイヤーとして挑戦する楽しさはもちろん、支えてくれる家族や仲間との絆や一体感を味わうことができます。ダブルスのペアがいない、という場合でも大会のスタッフが相談に乗ってくれます。ぜひ大会に参加して、感動を共有していただけたら嬉しいです」とメッセージを送る。

選手だけでなく、観客、審判員をはじめとした運営側も熱くなる「ソニー生命カップ 全国レディーステニス大会」。今年の大会では、どのようなドラマが見られるのだろうか。