「仁淀ブルー」を知っていますか? 世界を魅了、そのはじまりの物語

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蜷川大介
【動画】仁淀ブルーに魅せられて=高橋宣之さん撮影
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 「仁淀ブルー」をあなたはご存じだろうか?

 四国中部を流れる仁淀川(全長124キロ)の清らかさを表す言葉だ。12年前に突如、世間に広がって人々を魅了し、いまでは大勢の観光客が訪れる。まずはこの言葉が生まれた「源流」をさかのぼりたい。

      ◇

 それは2人の出会いから生まれた。1人は、東京生まれで米国の大学を出てまもなかったNHKディレクター、斉藤勇城(41)。

 釣りサーフィンが好きで2006年、初任地に高知を希望した。願いがかない、高知についた初日に海岸線をめぐった。仁淀川の河口を歩き、「これだけ大きな川なのに、なんて水がきれいなんだ」。新生活への期待に胸が膨らんだ。

 しかし、仕事はうまくいかなかった。取材も編集も怒られてばかり。もう辞めようと何度も思った。

 落ち込むたび、仁淀川河口でサーフボードにつかまり、夕日に照らされて黄金色に輝く川面を眺めた。つらさがやわらいだ。「もうちょっと頑張ってみよう」と思い直した。

記事後半では「仁淀ブルー」誕生の経緯と、その後の快進撃を、ロングバージョン動画とともに紹介します。

 3年経ったころ、この川で番組を作りたいと思った。仁淀川を撮り続けている写真家がいると知った。人づてに「メディアに出るのが好きじゃないかも」とも聞いた。高知市の喫茶店で会った。サーフィンが好きで、仁淀川河口の波が好きだと話した。

 相手は高知市生まれの写真家…

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