殺処分された動物たち、剝製が物語る戦時 天王寺動物園で歴史企画展
戦時中、天王寺動物園(大阪市天王寺区)で大型の動物たちが殺処分された。その剝製(はくせい)や当時の写真などの資料を展示する企画展が6日から、園内で開かれる。戦争体験者の講演もある。
園では大阪空襲前の1943年9月~44年3月に「空襲でおりが壊れて逃げ出す危険がある」としてヒョウやライオン、トラ、ホッキョクグマなど10種26頭が殺処分された。毒入りの餌を食べさせられたり、ロープで首を絞められたりした。
環境の悪化による犠牲も相次いだ。42年には餌の不足で、2頭のゾウが栄養失調や不良飼料を食べたことでの胃腸炎で死んだ。石炭不足で暖房が使えず、キリンなど熱帯の動物も命を落とした。
39年には園内で386種4354頭の動物が飼育されていたが、終戦時には127種447頭に減った。殺処分された動物のうちライオン、トラ、ヒョウ、シマハイエナ、ブチハイエナなどの剝製が園の保管庫に残されており、園はその歴史を伝えようと、毎年8月に公開してきた。
20回目となる今年は6~31日に園内の「TENNOJI ZOO MUSEUM」の企画展で展示する。「敵性語を排す」としてライオンは「獅子」、チンパンジーは「黒猩々(くろしょうじょう)」などと呼び方を変えたことや、動物に軍服や防毒マスクを身につけさせて戦意高揚に利用したことなど戦時の園の歴史も、写真などを交えて伝える。
展示は午前9時半~午後4時45分(9~11日、15~17日は午後7時45分まで)。18、25日は休園。9、11、15、16、17の各日午後5時から、スタッフが展示を説明する「ミュージアムトーク」がある。
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