コラム・寄稿

「成功は幸せ」は幻想になる 中年の危機、したいことわからない時は

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精神科医・清水研 構成・辻外記子
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精神科医・清水研の連載「心豊かに生きるヒント」

 40代ごろから増える、ミドル・エイジ・クライシス(中年の危機)。精神が不安定になる危機にどう対処すればよいのでしょうか。

 今回は、「社会に適応し成功すれば幸せ」という幻想を手放すことの大切さをお伝えします。

 「親や社会に認められたい」「人に迷惑をかけてはならない」。そんな思いから多くの人が仮面(ペルソナ)をかぶっています。

 「立派な人間になれ」「社会のために大きな仕事をしろ」。弁護士だった厳格な父にそう言われて育った私自身、がっちり仮面をかぶっていました。

 「こうせねばならない」という「must」の意識にとらわれ、「認められたい」との強い承認欲求がありました。

 出世や成功を目的にすることは、人生の前半においては意味があります。

 しかし、仮面をかぶるにもエネルギーが必要です。中年になると、そのエネルギーもなくなってくる。

 すべきことが増え、こなしきれなくなるのに、評価されようとがんばる。仕事はやっつけ、自転車操業になり、なんとか終えても心は満たされない。

 気力・体力が衰え、周囲には病気になる人や亡くなる人も出てくる。

 「このままでいいのか?」「どうしたら幸せに生きられる?」といった疑問がわいてきます。

 どうすれば仮面を外せるのでしょう。

心の声に耳をかたむけると

 したいことをしてください…

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この記事を書いた人
辻外記子
くらし科学医療部長
専門・関心分野
医療・ケア、レジリエンス
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    成川彩
    韓国在住 文化系ライター
    視点

    私はしたいことが多過ぎる人ですが、「したいことがわからない」と言う人も確かに周りにけっこういて、そういう人はまず「したくないこと」をやめてくださいという助言は、なるほどと思いました。 「こうあるべき」というのは意外に家族や会社などある一定の

    2025年11月11日 23:46

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