(ひもとく)渡辺京二の世界 歴史に埋もれた逸話、集めて 上原佳久

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 「肩書なんて、あなた、好きなように付けておいてよ」

 渡辺京二さんのお宅を初めて訪ねた時だったろうか。取材が一段落したところで念のため尋ねると、それまでの熱弁から一変、まったく関心の外といった風な言葉が返ってきた。

 評論家、思想史家、近代史家……。人からどう呼ばれようと、どこ吹く風。東京を遠く離…

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