あおぞら:329 柚木麻子

有料記事

[PR]

「まるで、お天気を願うみたいに、誰も彼もが、時の運にかけるしかなかったんですよね」

 と、立子(りつこ)は雫(しずく)を目で追いかけながら、ついそんなことを言った。先週は真っ白な空の日が多かったが、この頃は、雲の切れ目からの日差しが柔らかく、もう春も近いのだと感じさせてくれる。

「お天気ねえ。それは…

この記事は有料記事です。残り804文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

スタンダードコース申し込みで【選べる豪華プレゼント】が当たる!朝日新聞を始めるなら今

連載連載小説 あおぞら

この連載の一覧を見る