物価高、市場の一般開放人気 キャベツ170円…「めっちゃ助かる」

佐藤常敬
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 福井県敦賀市の公設地方卸売市場(同市古田刈)で一般客向けの「土曜朝市」が人気だ。新鮮な野菜や果物が手頃な価格で並び、昨今の物価高の影響もあって家族連れから高齢者まで多くの人でにぎわっている。

 市場内の敦賀合同青果の倉庫に1日朝、県内外でとれた50種類以上の作物が並んでいた。この日の目玉は、キャベツ1玉170円、ダイコン1本100円、トマト1個70円、300円で袋にキュウリ詰め放題――。

 倉庫内は人であふれ、レジには20人以上の列。段ボール5箱分の野菜や果物を買い込む女性の姿もあった。

 いま、青果も含めた物価高は顕著だ。農林水産省の食品価格動向調査(5月27~29日)によると、小売価格の全国平均はキャベツが平年比164%、キュウリは123%、トマトも121%と軒並み高騰している。

 敦賀市の田辺みどりさん(53)は「今の時代、めっちゃ助かる。毎回買いに来るのが楽しみ。トマトを買いにきたつもりが、おいしそうなダイコンが1本100円なんて。離れて暮らす息子の分も買います」と満足そうだ。

 敦賀合同青果の取り組みは、一般客への販売が可能になった2020年施行の改正卸売市場法を受けて21年8月にスタート。形が規格に合わない青果などを売るフードロスコーナーを設けたところ人気を呼び、一般の野菜や果物にも拡大。人手不足などで一時中断したが、要望を受けて今年復活した。鮮度の良さと価格の安さが口コミで広がり、朝市の4時間で売り上げが50万円を超えることもあるという。

 橋本忍社長(43)は「単に安売りを求めるだけでなく、お客さん同士が楽しそうに会話をしたり、活気がうまれたりとよい場所になった。敦賀になくてはならない市場に育てたい」と話す。

 土曜朝市は午前9時~午後1時。平日はフードロスに主眼を置いた一般開放を実施(水曜除く。午前9時~11時半と午後1時半~2時半で金曜は午前のみ)。

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