杉並の住宅崩壊、区は40年以上前に擁壁の亀裂確認 行政指導11回

寺沢知海
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 東京都杉並区で擁壁が崩れて住宅が全壊し、その一部が隣接するマンションの敷地内になだれ込んだ事故で、区は2日夜、この擁壁について40年以上前から亀裂を確認し、所有者に対して計11回にわたり改善するよう指導していたと明らかにした。

 区によると1984年6月、職員が別の擁壁の調査をするなかで、今回崩れた擁壁に亀裂がはいっていることを把握。その当時から今年2月まで、前の所有者に8回、現在の所有者に3回、文書や対面で指導をしていた。だが、抜本的な安全対策はとられなかったという。

 昨年10月には区の現地調査で亀裂が広がっていることが判明。区は所有者に対して、早期に擁壁の建て替え工事をするように指導した。また、注意喚起のため区がコーンを設置したという。近隣の住民からは「擁壁に亀裂があり崩れないか心配」との相談が寄せられていた。

 区内には、このほか安全性に問題のある擁壁が24件あり、区は3日までに目視や亀裂の計測などをして安全点検を行い、必要に応じて所有者に対する行政指導をするという。

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