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「イランを石器時代に」トランプ氏 日本空爆の将軍の言葉が示す失敗

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ワシントン=青山直篤
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 イランを爆撃で石器時代に引き戻す――。トランプ米大統領が発したこの言葉は、かつて日本への無差別爆撃を指揮した米将軍が残したものだ。この言葉も象徴する空爆への過信から、トランプ氏は今、過去の米国もはまった落とし穴に落ち込みつつある。戦闘(battle)には勝っているのに戦争(war)に負けつつある――。その背景を探った。

 4月24日、ヘグセス米国防長官は国防総省の記者会見場に現れると、おもむろに切り出した。「(イランに対する作戦名)『壮大な怒り』はたった数週間で、決定的な軍事的結果をもたらした」。この際、負の歴史の「終わりのない戦争」として言及したのが、朝鮮戦争とベトナム戦争、そしてイラク、アフガニスタンでの対テロ戦争だった。

 先制攻撃を仕掛けた米・イスラエルは当初から航空戦力でイランを圧倒し、初日の空爆で最高指導者ハメネイ師を殺害した。軍事力の巨大な格差には疑いがない。トランプ氏も毎日のように「イランには海軍も空軍も何もなくなった」と、「勝利」を強調する常套(じょうとう)句を記者団に繰り返している。

米国が失ったもの 過去の戦争との共通点

 しかし、米国が実質的に得たものは乏しく、失ったものは多い。ヘグセス氏が挙げた過去の戦争とも共通する面がある。

 「第2次世界大戦後、米国は…

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この記事を書いた人
青山直篤
アメリカ総局長
専門・関心分野
米国、国際政治・経済、日米関係、近代史
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    安田菜津紀
    フォトジャーナリスト・D4P副代表
    視点

    トランプ大統領がイランを「石器時代に戻す」と発言した際、核兵器が使用されるのではと一時懸念が広がりました。またイスラエルも、事実上の核保有国とされています。つまり今起きているのは、イラン側だけに留まらない核の問題でもあり、そうした国々が国際

    2026年5月11日 14:54
  • commentatorHeader
    越智萌
    立命館大学大学院国際関係研究科准教授
    視点

    すでに指摘されていますが、「石器時代へ戻す」発言は、特定の空爆が軍事的利益を目的とするものではなく、イランの文化破壊を目的とするものであることを示すとして、戦争犯罪の決定的証拠になる可能性があります。 メディア受けを狙った発言であるかとは思

    2026年5月15日 22:39