暑すぎて?ライオン3頭死ぬ、ほかにも体調不良 東京・多摩動物公園

山岸玲
[PR]

 東京都は3日、多摩動物公園(東京都日野市)で飼育していたライオン3頭が相次いで死んだと発表した。暑さの影響とみられるという。園はライオンの展示を当面の間中止し、飼育施設内の暑さ対策を強化するなどの対応をとるという。

 都によると、7月18日に飼育していたライオン16頭中、2頭に食欲不振や活動性の低下などの症状がみられ、治療を開始。その後、計10頭に同様の症状が出て、食欲をなくしたり意識を失ったりするなど重症化する個体も出たという。

 10頭のうち、7月28日~8月2日に、いずれもメスの「ムギ」(3歳)、「イチゴ」(11歳)、「ルエナ」(15歳)が死んだ。園の獣医師による解剖の結果、3頭とも全身の脱水や多臓器不全がみられ、暑さの影響があったと考えられるという。詳しい死因は外部機関に依頼する。

 ほかに3頭のライオンに体調不良が続いており、ビタミン剤の投与などの治療を続けている。回復傾向にある個体についても、スポットクーラーを設置するなどした非公開の飼育施設で養生しているという。

 ライオンの飼育施設は元々、一部はエアコンや扇風機がついており、体調を崩す個体が出た後はミスト噴射で冷やすなどしていた。

 多摩動物公園では1964年5月、バスに乗ってライオンの放飼場内を観覧する「ライオンバス」の運行を開始。都によると、それ以降、暑さを原因として複数の個体が相次いで死ぬ事例は初めてという。都が管理する他の動物については、現段階で同様の事例はみられないという。

 多摩動物公園は当面の間、ライオンの展示とライオンバスの運行を中止する。

 気象庁によると、園がある日野市に隣接する八王子市の観測点では、7月下旬の最高気温は平均で35・2度だった。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら
宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら

この記事を書いた人
山岸玲
ネットワーク報道本部|東京都庁担当キャップ
専門・関心分野
地方自治、防災
  • commentatorHeader
    高橋真樹
    ノンフィクションライター
    視点

    熱中症により人間も倒れていますが、動物にとっても命に関わる暑さであることが、証明されてしまいました。エアコンどころか、日陰も逃げ場もないコンクリートの床の狭い檻の中に入れられた動物たちは、倒れない方がおかしい状況です。そして、大抵の動物たち

    2026年8月4日 16:19

関連トピック・ジャンル