朝日 地球会議2019特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇

朝日 地球会議2019 特別協賛企業・団体による 特別講演・登壇 広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局

パネル討論
True Colors ありのままでいられる超ダイバーシティ社会へ
樺沢 一朗
日本財団常務理事

障害が個性となり強みとなるブレイクダンス

来年の夏に東京でオリンピック・パラリンピックが開催されます。この大きな機会に、日本の社会がより多様性を受け入れ、インクルーシブな社会を目指す機運を高めるために、日本財団は今年の9月より来年の7月まで「True Colors Festival - 超ダイバーシティ芸術祭-」を開催します。

本日は、この朝日地球会議の場で、皆さんにブレイクダンスをご覧いただきました。True Colors Festival では、9月に渋谷にて、世界各地でバラバラに活動する、障害を持ったブレイクダンスチーム「ILL-Abilities(イル・アビリティーズ)」のメンバーが集結し、イベントを開催しました。なぜブレイクダンスがプログラムの一つにラインナップされているかと言いますと、ブレイクダンスはとてもアクロバティックなダンスですが、例えば、手が短かったり、身長が低かったり、片足であったりという、いわゆる「障害」がハンディキャップになりません。それはその人たちの特徴や個性であり、強みとなります。ブレイクダンスは東京の次のパリ五輪では正式種目になる見込みですが、そこで金メダルが期待されているような日本のトップレベルのダンサーの方々とILL-Abilitiesとが共にステージに立っても全く遜色ありませんでした。9月のイベントではまさにステージ上でブレイクダンスを通して、社会の多様性を映し出すことができたと感じています。

社会はまぜこぜの方がおもしろい!

「インクルーシブ」という英語は、包み込むとか、全部ひっくるめるという意味なのですが、わかりやすい言葉でいうと、みんなが「まぜこぜ」になっている状態だと私自身は解釈しています。そう考えますと、オリンピックは、障害の有無、男女、国籍というカテゴリーで分けられています。しかし舞台芸術は、いろいろな人がそれぞれの個性を発揮して、みんなで一つの芸術をつくりあげていきます。これはまさに社会の映し鏡といえます。世の中を構成している人たちみんなで、ステージ上でまぜこぜになって何かを行い、そこで起きる化学反応は、ひょっとしたら似た人たちだけでつくるよりもきっとおもしろい。「それを、社会に置き換えてみたら、社会もこんな風にいろいろな人たちがそれぞれの特徴を発揮して暮らしていけたらそのほうがおもしろいんじゃないですか?」というメッセージを送ることがこのTrue Colors Festivalの趣旨です。言葉や理屈で説明してもなかなか伝わりづらいことを、こうした舞台芸術であれば伝えることができると考え、True Colors Festivalでは、様々な舞台芸術をシリーズで見せていきます。

日本社会にも心のバリアフリーを広めたい

True Color Festivalの目的は、社会全体が多様性に対する意識改革を行うことですが、実はもうひとつ目的があります。これだけ出演者も観客も多様なインクルーシブなイベントを1年かけて、毎月のように行う中で、恐らく様々な試行錯誤があると想像しています。その過程で得た知見をまとめることで、今後、例えば耳が聞こえない方、目が見えない方がエンターテインメントを楽しむためにはどうしたらいいのかということを「手引き」としてまとめることができると考えています。

日本財団はこれまで半世紀にわたって様々な障害者の方々への支援を行ってきましたが、パラリンピックまでのこの1年については、障害に対する多くの人の意識を変えられる特別な1年です。知人に車椅子の実業家の方がいまして、様々な施設や事業のアクセシビリティについてのコンサルティングを行っています。その方がリオオリンピックに行った際、現地を見て、ハード面では日本と比べ物にならないくらい、街中を車椅子では移動できる状態ではないにもかかわらず、車椅子の人を見たら、周りの人が集まって来て移動を助けてくれる。つまり心のバリアフリーは日本よりずっと進んでいると聞いたことが、True Colors Festivalを開催しようと思ったきっかけのひとつです。True Colors Festivalをきっかけに、この1年で日本でも心のバリアフリーが広がると良いと思っています。ぜひ皆さんも参加することで、日本を変えるきっかけづくりにご協力ください。

朝日地球会議 環境 その先へ 接続可能な社会の実現 The Environment and Beyond~Towards a Sustainable Society 公式サイトはこちら