地球会議2020

新しい未来のための5日間
Five Days for a New Future

広告特集 企画・制作
朝日新聞社メディアビジネス局

パネル討論

地球の課題解決への挑戦 あなたの行動が未来をつくる

待ったなしの気候変動対策
世代を超えて危機意識の共有を

島村 琢哉

旭硝子財団 理事長
AGC 代表取締役 兼 社長執行役員

「環境危機時計」を行動のきっかけにしてほしい

旭硝子財団では、環境をテーマにした世界会議「地球サミット」がブラジルのリオデジャネイロで開かれた1992年から、毎年9月に環境危機時計の時刻というものを発表しています。見ていただくとわかるように、これは時計を4つに分けて地球環境問題に対する有識者の危機意識を表したものです。12時から3時までは、環境に対して「あまり不安はない」状況です。ただ時間が経つにつれて、危ないぞという意識に変わっていきます。全世界の有識者にアンケートを行い作成していて、1992年には7時49分であり、時計の区分で見ると「かなり不安」な状況を示しています。それが、年を経てどんどん悪くなってゆき、今年はなんと、9時47分にまで進みました。2018年にこの時刻を示したことがありますが、1年空けてまた最悪の危機意識のレベルにあるということです。

環境危機時計は一目見て、有識者の環境に対する危機意識を理解してもらうためのものです。そして一人ひとりが関心を持ち、自ら何らかの行動を起こすきっかけにしていただきたくて始めたものです。また環境有識者を対象にした環境危機時計に加え、今年から新たな試みとして、一般の人を対象に「日本人の環境危機意識調査」を始めました。このところ非常に大きな台風などが発生して自然災害による被害が大きくなっており、日々の暮らしが「今までとは違う」ということを、一人ひとりが感じ始めているのではないかと考えたのがきっかけです。

この調査は、国内でZ世代と呼ばれる18~24歳の若い世代とそれ以上の大人世代を対象にしています。有識者の危機意識は、9時47分で「極めて不安」であるということでしたが、一般の人の意識を調べると、Z世代は6時20分で年配の世代は7時、全体平均でも6時40分です。一般の人と有識者の意識の間にギャップはありますが、一般の人も「かなり不安」の領域で、危機意識が高いことがわかりました。これからも、一般の人が環境について考えるきっかけづくりをしてゆきたいと思います。

ではどんな問題を気にかけているのかというと「気候変動」でした。この数年間の圧倒的な自然災害の増加に危機を感じ、気候変動や地球温暖化に意識を持っているようです。

新型コロナウイルスの流行で一般市民の意識が変わる

奇しくも、今回の意識調査はコロナ禍の中で実施しました。「コロナ流行後、環境問題への意識や行動について変化はありましたか?」という質問に対し、6割ほどの方は変化があったと回答しました。コロナ禍において自分なりに環境に対して前向きに考える意識が高まったということを表す数字が出てきています。どのような行動変化があったかというと、特徴的なものがありました。家にいることが多くなったことによるのだと思いますが、「食品ロス」「電気の使いすぎ」「環境問題のニュース」を気にかけるようになったという3つです。災いの中で、人々の意識や行動が確実に変わり始めているのだということが調査を通じて見えました。

地球環境をみんなで守っていきたい

また企業の経営者としては、デジタルトランスフォーメーション(DX)やスマートファクトリーなどデジタル技術を利用した変革も取り入れたいと思っています。今回の新型コロナウイルス流行の中、当社では30%ほどの人員が出社すれば会社を回していけるとわかりました。これを機に働き方を変え、企業活動におけるエネルギー消費を減らすなど、様々な取り組みを始めたいと思います。

私たちが一人でやれることは非常に限られています。ただ、力を合わせれば大きな力になります。地球環境をみんなで守ってゆきたいですね。

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