地球会議2020

新しい未来のための5日間
Five Days for a New Future

広告特集 企画・制作
朝日新聞社メディアビジネス局

特別講演

リサイクル、それが本当に賢いソリューションと言えるのか?

リサイクル、それが本当に賢い
ソリューションと言えるのか?

デイビッド・ナタン・カッツ

ソーダストリーム 代表取締役

プラスチックのリサイクルには課題が多い

毎時、世界では一億万本、日本では1日あたり3000万本ものペットボトルと缶が捨てられています。この大量のごみのほとんどが海や川に行きつくことから、使い捨てペットボトルはプラスチックごみ問題の大きな原因のひとつとなっています。

ソーダストリームは、ごみ問題の革新的なソリューションである、繰り返し使えるボトルを使って、新鮮な炭酸水を提供しています。1903年に創業して以来、いつもの水が数秒で魔法のように炭酸水に変わること、コストパフォーマンスが高いことなどを強みに成長を続け、今では世界No. 1炭酸水ブランドとして、45カ国、7万店舗以上で事業を展開しています。

私たちは、2010年11月のナスダック上場を機に、「ペットボトルごみから地球を救う」というコミットメントを掲げました。1973年に誕生したペットボトルは、ガラス容器に比べて安価で軽いことから当初は広く受け入れられたものの、その使用量は一時間に一億本と、恐ろしい数に上ります。

リサイクルは、この問題のソリューションとして有効だと考えられましたが、それには莫大な量を回収しなければなりません。しかし今日に至っても、低・中所得国を中心に約20億人が回収システムにアクセスできる環境になく、2040年には倍の40億人になるといわれています。

回収施設で分別された廃棄物の一部は、資源として輸出されてきました。ですが、2018年に世界最大の市場である中国が門戸を閉ざすと、行き場を失ったプラスチックの価値は、リサイクルする価値がないレベルにまで低下。資源ではなくごみとして、海や川に流出するようになってしまいました。世界で生産されている83億トンのバージン・プラスチックのうち、リサイクルされているのはわずか9%なのです。

多くの企業がこの問題の解決に取り組んでいるにも関わらず、それほど大きな成果は上げていません。理論上、プラスチックはリサイクル可能ですが、プロセスが高価で複雑、かつ、結果として得られる製品の品質も低いため、結局のところほとんどリサイクルできていないのが現状です。

さらに、リサイクルがCO2の削減に繋がるのかも不明確です。回収、洗浄、切り刻んでからの再溶解。この過程自体、環境に悪影響を及ぼします。ですから、リサイクルはプラスチックごみ問題のソリューションとはいえません。

使い捨てプラスチックを使わないという選択を

海にどれだけのプラスチックが蓄積されているのか。有力な説では、約2億メートルトンといわれています。この状況が続くと、2040年までに推定6億メートルトンまで増加し、多くのプラスチックごみが海洋に漂うことになります。

プラスチックは分解されるまで400年以上かかるため、マイクロプラスチックは鳥や魚、海洋動物に甚大な被害をもたらします。プラスチックごみ問題の根本的な解決法を、早急に探る必要があるのです。

我々は2017年にグローバル調査を実施し、世界中の消費者にソーダストリームの購入理由を尋ねました。その内訳は、「店舗から飲料を持ち帰らなくて済む」が40%、「節約できる」が27%で、「プラスチック廃棄物を削減するため」と答えたのは、わずか8%。

この結果は、プラスチックの危険性がまだ十分に知られていないからであり、人々が環境問題を気にしないわけではない。そう信じて、私たちは「プラスチック・ファイター」として、「使い捨てペットボトルの使用をやめる」というムーンショット目標を全力で進めることにしました。

2018年、45カ国から130人の幹部職がホンジュラスのロアタン島に集まりました。この島は美しいビーチがある楽園でしたが、今では多くのプラスチックごみが砂浜に打ち上げられています。我々は2日間で、9トンのプラスチックごみを収集しました。けれども、これでも世界で30秒ごとに捨てられるプラスチックの量よりも少ないのです。

プラスチックは、人類の未来に対する真の脅威です。私たちそれぞれが小さくとも変化を起こし、ストローやレジ袋、ペットボトルなど、あらゆる使い捨てプラスチックの使用をやめる「プリ・リサイクル」革命を起こさなければなりません。家庭にソーダストリームのマシンを置き、専用のボトルを使うことでも、地球上から何千もの使い捨てペットボトルを排除することができます。

私たちがこれまで日本の皆さんに伝えてきたメッセージは2つ。ひとつは、日本のプラスチック廃棄物はそう多くないと思われていますが、実際は日本の海岸にもたくさんの日本由来のペットボトルがあるということ。もうひとつは、マイクロプラスチックは魚やイルカだけの問題ではなく、その魚を食べる人類にとっても危険であるということです。

「プリ・リサイクル」が、リサイクルよりもはるかに賢いソリューションであるのは明らかです。どうか「プリ・リサイクル」革命を広める手助けをしてください。いつか、我々が使い捨てプラスチックの使用をやめた最初の人たちだと誇れる日が訪れることを願っています。

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