地球会議2020

新しい未来のための5日間
Five Days for a New Future

広告特集 企画・制作
朝日新聞社メディアビジネス局

パネル討論

クリーンに、スマートに~すぐそこまで来ている水素社会

クリーンに、スマートに~
すぐそこまで来ている水素社会

寺崎 温尚

パナソニック アプライアンス社
スマートエネルギーシステム事業部長

CO2排出量80%削減を実現するために

私たちを取り巻く環境として、5Gの時代がもう足元にまで来ていることは、皆さんもご承知のことだと思います。5Gによって、今までできなかった自動運転、遠隔医療、テレワークのようなサービスが、我々の生活に入ってきて便利になります。こういったサービスを支えるのが電力です。

地球温暖化が進み、昨今は自然災害が多発しています。50年や100年に1度という災害が毎年のようにあって、毎年どこかで停電が起こっているのが現状です。温暖化の原因の一つはCO2の増加とされています。CO2をいかに削減するのか、そして停電しにくい社会インフラをいかにつくるのかが、我々の課題ではないでしょうか。

我が国は、2050年のCO2排出量を2013年に比べて80%減らすという目標を、世界に向けて掲げています。今のエネルギー構造を変えずに80%減らすとなると、1950年代の生活に戻らなければいけないと言われています。映画『ALWAYS 三丁目の夕日』は1958年(昭和33年)の東京が舞台でした。テレビも冷蔵庫も洗濯機も、あるかないかという生活。そこまで戻さないにしても、何かを変えなければ、CO2を80%は減らせないということが見えてきます。

自動車メーカーが率先して電気自動車や燃料電池車を出していますが、運輸部分はCO2の総排出量の16%しかないとされています。では残りの84%はどうするのかというのが、身近な課題になります。それに対するパナソニックからの提案が、水素を燃料とする定置用の燃料電池です。

燃料電池で電力インフラと温暖化防止に貢献

燃料電池の発電効率は50%を超え、CO2を出さずに発電することができます。しかも、とても静かで、近くに置けるという手軽さがあります。今の電力のシステムは、CO2を出しながら59%の一次エネルギーを捨て、41%のエネルギーを我々が電気として享受しています。それに対して、水素と燃料電池を組み合わせることによって、CO2の排出がゼロで、電気が55%、熱が40%。合計95%のエネルギーを使うことができ、生活レベルを落とさずにCO2ゼロを実現できると考えています。

この燃料電池を様々な場所に置くことによって、地産地消、地域ごとに自立した発電をすることができます。近くの町で停電が起こった時に、隣の町から電力を供給して、ご近所で電力を融通しあって助け合う仕組みができるのが、燃料電池の特徴でもあります。

パナソニックは、燃料電池を家庭用の小規模なものから大規模な業務用まで対応することで、CO2を減らし、停電しにくい電力システムに貢献したいと考えています。燃料電池は家の横や街の中に置けて、メンテナンスも楽です。5kWの燃料電池を6台つなげた30kWの設備を、東京オリンピック・パラリンピックの選手村跡地にできるHARUMI FLAGに4カ所設置する計画です。また、これを2000台つなげると、10MWまで対応することもできます。

我々は2021年10月に5kW機の純水素型燃料電池を、2022年には700W機を発売する予定です。水素の可能性を生かすのは燃料電池です。脱炭素、そして温暖化防止に、パナソニックは大きく貢献していきたいと考えています。

水素エネルギー社会に向けて

100年以上の歴史を持つ化石燃料の技術は、コストの面に関しては優れており、それにいかにして追いつくかが、燃料電池の普及を進めるための課題です。いかに市場に合う価格まで持ってこられるか。2030年を一つのマイルストーンとして、残りの10年間でコストを詰め、一般家庭で使える電気代に近づけていきたいと思っています。

日本は、自動車用の燃料電池でも、定置用の燃料電池でも、世界で今トップを走っているという自負があります。しかし、このままではいつか追い抜かれてしまいます。我々メーカーだけでなく、水素の需給をつかさどる企業や研究者が一丸となり、連携を取っていくことが、勝ち続けるための条件だと考えています。

パナソニックというと、皆さんが思い浮かべるのは家電の会社だと思いますが、最近は「水素をやりたい」という熱い思いを持った社員や、「燃料電池をやりたい」と入社される方も増えており、若い力に期待しています。環境エネルギーには国境がなく、世界に発信できる技術かつ貢献だと思います。私たちはこれを意気に感じ、事業に取り組んでいきます。

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