石川佳純さんの『わたし大賞』とは? by 三井住友信託銀行

親友の温かい言葉に何度も助けられた。

三井住友信託銀行「わたし大賞」
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※このインタビューは2023年6月に撮影いたしました。

今年から始まった、三井住友信託銀行が主催する『わたし大賞』。一人ひとりの心を動かした「人、モノ、コト」に光を当て、賞状とエピソードにして讃え、社会の「幸せ」を創造する活動だ。最近、現役を引退した元卓球選手の石川佳純さんが讃えたい『わたし大賞』は長年一緒に過ごしてきた親友だという。今回、親友の話だけでなく、卓球を通じて得た経験、さまざまな出会いについても語ってくれた。

卓球から教わった「自分のできることをやり続けていく大切さ」

私が卓球を始めたのは7歳の時、両親が卓球選手で「私も卓球をやってみたい」と言ったのがきっかけです。それまでは水泳やピアノ、バレエなどの習い事をやっていたのですが、最後に始めたのが卓球でした。10歳の時に両親が自宅の一階に卓球場をつくってくれ、それから火がつき、本格的にのめり込んでいきましたね。

卓球を始めてから自分自身が変わりました。元々私は恥ずかしがり屋で、自分から挨拶をしたり、初めて会った方にしゃべりかけることが苦手でした。でも卓球をやり始めてから、いろいろな方にお会いしたり、いろいろな場所へ練習に行かせてもらうようになり、周りの方と積極的にコミュニケーションをとれるようになりました。また卓球から「続けていくことの大切さ」も教わりました。卓球人生の中では、山も谷もありました。いくら頑張っても結果が出ない時もあります。それでも自分が決めたことを黙々とやり続けてきました。そんな中で良い結果が出た時に、「自分のできることを腐らずに続けてきて良かった」と大きな達成感を感じられたのは、素晴らしい経験でした。

そのような卓球で得た経験を多くの方に伝えたいと現在「47都道府県サンクスツアー」という全国各地を巡る卓球教室を開いています。「今まで応援してくださった方々に感謝を伝えたい」という思いと、「子どもたちに卓球の楽しさ、スポーツの楽しさを伝えたい」という思いで、活動しています。スポーツの素晴らしいところは、体を動かしながら、友達をつくったり、みんなで協力したり、自分ができなかったことができるようになる喜びを体験できる点。スポーツを通じて目標を見つけて頑張ることの素晴らしさを、子どもたちに少しずつでも伝えていきたいですね。

卓球を通して得た出会いが、自分自身を一歩一歩成長させていった

そんな卓球を通して私が得たものが、さまざまな方々との出会いです。試合をする時は一人ですが、普段の練習でコーチや練習相手の方にサポートいただいたからこそ、本番でいいプレーをすることができました。多くの方に手を差し伸べてもらうことで、自分自身が一歩一歩成長できたのだと思います。

また、世界には強くて素晴らしい選手がたくさんいました。卓球の場合、若い時からずっと、同じ選手と戦うことが多いのですが、お互いに切磋琢磨してきた時間は、とてもかけがえのないものです。引退してから「また会いたいね」と連絡を取り合っているかつてのライバルもいます。そのような友人ができたことは、とても幸せなことだと思います。

日本代表のチームメイトとして戦った仲間も思い出深いです。個人競技の時は、ライバルとして対戦することがよくありますが、団体戦の場合は、みんなで一致団結して勝利という目標に向かって全力を尽くします。先輩とも後輩とも組ませていただいたのですが、緊張感のある団体戦の中で得た経験は何ものにも代えがたいです。「同じ素晴らしい経験をした仲間」として、日本代表のチームメイトには特別な思いがありますね。

他の競技で活躍する選手とも交流し、刺激をいただきました。元スピードスケート選手の髙木菜那さん、同級生では、陸上競技の山縣亮太さん、ラグビーの福岡堅樹さんなど。他競技の選手と触れ合うことで、私自身すごくパワーをもらえました。今も他の競技で引退した選手とお会いして、新しい道へのチャレンジの方法などをうかがい、とても刺激になっています。

負けて落ち込んでいる時に私を励ましてくれた長年の親友

このように、さまざまな方たちとの出会いが自分自身の大きな財産になっていますが、その中でも私の中で特別な存在なのが長年の親友です。今回、『わたし大賞』の話をうかがった時、感謝の言葉を贈りたいと思ったのが彼女でした。知り合ったのは9歳ぐらいの頃で、母が卓球の先生を務めるクラブに来て一緒に練習するようになり仲良くなりました。中学生になると大阪に卓球留学をしたのですが、その時も同じ学校に進学しました。中高時代の6年間は毎日24時間ずっと一緒で、当時は家族以上の存在でした。その後、親友は卓球をやめましたが、今でもずっと仲良しです。

試合も結構見てくれていて、私が負けて落ち込んでいる時にはメッセージをくれて励ましてくれました。そういう時に限って褒めてくれるので、元気も出ますし、「落ち込んでばかりいられない」と思わせてくれました。私も結構ポジティブな性格と言われるのですが、親友は、さらに輪をかけてポジティブ(笑)。「もうダメかな」とあきらめそうになった時も「いや、まだまだやれる」「もう一回チャレンジしてみよう」と思い直させてくれるきっかけを何度ももらいました。家族とマネージャー以外で事前に引退する事を伝えたのは、この親友だけです。「もう辞めようと思うんだよね」と言うと「うん、よく頑張ったよ!」と言ってくれ、「まあ、頑張れたかな」と、とても感慨深い気持ちになったことを覚えています。

親友に贈りたい『ずっと最高の友達でいてくれてありがとう賞』

小さい頃からの関係なので、お互いがお互いの良い所も悪い所も分かり合えた上で、友達でいられるのが、すごくありがたいと思っています。だからこそ、いつもアドバイスを素直に聞けます。「あ、そうかもな」と思わせてくれるヒントをたくさんもらえ、どんな時でも味方でいてくれるかけがえのない存在です。知り合ってから20年ぐらい経つのですが、お互いに楽しいこと、苦しいことを乗り越え、2人で過ごしてきた時間がとても貴重だと感じています。引退してからは会える時間が増えたので、今は一緒に食事や買い物に行ったり、旅行したりとすごく楽しく過ごしています。これからもこの関係はずっと続いていくだろうなと思います。

今回、『わたし大賞』について考えることで、自分の周りの方への感謝の気持ちを改めて持つことができました。また、親友の存在は、今まで取材などで話したことがなく、本人になかなか感謝を伝える機会もなかったのですが、このインタビューが親友への感謝の気持ちを伝えるいい機会となったのではないかと思います。そんな親友への感謝を込めた『わたし大賞』の賞の名前を付けるとしたら、『ずっと最高の友達でいてくれてありがとう賞』かな。親友に伝えたいです。「小さい頃に出会ってから長い間、ずっと友達でいてくれて、大切な存在でいてくれて、ありがとう!」。

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