薬不足、解消のメド立たず 処方の変更「患者の健康をおびやかす」

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藤谷和広 後藤一也
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 せき止め薬やたんを切る薬など医薬品の不足が深刻になっている。安定供給に向け、国は製薬企業への増産要請や経済的な支援を打ち出したが、業界が抱える構造的な問題もあり、解消の見通しは立っていない。

 「半年近く、せき止めとたん切りがない状態が続いています」

 長野県上田市のイイジマ薬局の薬剤師飯島裕也(ひろや)さんはこう話す。卸業者に入荷予定を聞くと、「いつ入るのかわかりません」との回答ばかり。せき止めでもアスベリン、メジコン、レスプレンなど何種類もあるが、次にどの薬が手に入るかわからない。

 処方された薬が手元になければ、「別の薬に変えてもいいですか」と医師に問い合わせ、処方を変えてもらう。

 上田薬剤師会は、賛同した約50薬局が医療用医薬品の全在庫を可視化、足りない薬があれば在庫を分け合う。だが、他の薬局にもなく、処方できないこともある。

 他にも抗うつ薬など、替えがきかない薬も足りず、医師から「何とかなりませんか」と問い合わせを受けることもある。

 飯島さんは「抗生物質糖尿病薬、高血圧の治療薬なども入手困難になっている。これまで薬が不足することなんてほとんど無かった。薬不足が解消する見込みは全くなく、むしろ広がっている」と話す。

 医療現場でも危機感が強まっている。

 全国保険医団体連合会(保団連)は11月上旬、記者会見を開き、医師らが「処方の変更により患者の健康をおびやかす事態になっている」「先発薬に切り替えることで患者の経済的な負担も増えている」などと訴えた。在庫がなく、市販薬を患者に買ってもらったり、成人用の錠剤を砕いて小児に処方したりすることもあるという。

 岡山県保険医協会の調査では…

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この記事を書いた人
後藤一也
くらし科学医療部|医療担当
専門・関心分野
科学、医療

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