バイオ炭工場で火入れ 農事組合法人の幹部職員が製造販売に乗り出す

堀田浩一
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 木材や竹などを原料にした「バイオ炭」の普及を目指し、島根県出雲市の農事組合法人の幹部が、休業中の工場を借り受け、自らバイオ炭の製造に乗り出した。二酸化炭素(CO2)の排出削減につながるほか、土壌改良効果もあることなどをPRし、販路を開拓していく予定だ。

 バイオ炭は、大気中のCO2を吸収している木材や竹などのバイオマスを加熱してつくった炭化物。農地にすき込むと、炭素を土壌に封じ込めることができ、CO2の削減量を国が認証する制度「J―クレジット」の対象にもなっている。また、土壌内に微生物が増え、保水性も高まるとして土壌改良剤として活用できる。

 バイオ炭の製造に乗り出したのは、農事組合法人「おきす」で企画部長を務める福島昇さん(61)。おきすでは一昨年から、バイオ炭を活用して土壌改良に取り組んできたが、バイオ炭を供給していた同県安来市の工場が昨年、製造を中止した。これを受け、自ら製造、販売することを思い立った。そして今年1月、個人事業主として「IZUTAN」を設立し、安来市の工場を借り受けた。

 操業初日の23日、福島さんは神事の後、従業員と2人で、火柱が立つ炉に木質チップを投入。蒸し上げるようにバイオ炭を作っていった。

 目下の目標は、月20トンの出荷。福島さんは「バイオ炭の製造工場は山陰ではここだけ。CO2削減に向けたバイオ炭の供給基地にしていきたい」と話した。

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この記事を書いた人
堀田浩一
松江総局員|行政、経済、警察
専門・関心分野
経済、農業、高校野球、洋楽