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エプスタイン文書の陰謀論が足すくう 自らの支持者に怒るトランプ氏

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ワシントン=高野遼
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 陰謀論を信じ込む自らの支持者たちによって、トランプ大統領が苦しい状況に追い込まれる――。そんな皮肉な事態がいま米政界で話題となっている。

 「エプスタイン・ファイル」と呼ばれる捜査資料がその発端だ。

 数十人の未成年の少女を性的人身売買したとして資産家ジェフリー・エプスタイン氏(2019年に自殺)が起訴された事件は、これまで米国で多くの陰謀論を巻き起こしてきたことで知られる。

 ▽エプスタイン氏は少女たちを権力者に仲介しており、歴代大統領やハリウッドの大物らの名前が記された「顧客リスト」が存在する

 ▽エプスタイン氏は自殺ではなく、本当は口封じのために拘置所で殺害された

 ――といったものが代表的だ。

エプスタイン事件とは?

ジェフリー・エプスタイン氏はニューヨーク出身の資産家で、トランプ氏を含む歴代大統領らとも親交があったとされる。2000年代から性犯罪をめぐる複数の捜査を受けており、19年には未成年者の性的人身売買などの罪で逮捕、起訴された。翌月、ニューヨークの拘置所内で自殺しているのが発見された。司法省によれば、1千人超の被害者が確認されている。

 特に「MAGA(米国を再び偉大に)」と呼ばれる忠実なトランプ支持者たちは、こうした陰謀論を原動力としてきた。エリート政治に代表される「ディープステート(影の政府)」は真実を隠蔽(いんぺい)しており、トランプ氏が当選すればすべてを暴いてくれる。そんな期待感がトランプ氏を昨年の大統領選の当選に押し上げたといっても過言ではない。

 エプスタイン事件はまさに、その象徴だった。

 バイデン政権(当時)が自分…

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    三牧聖子
    同志社大学大学院教授=米国政治外交
    視点

    「腐敗したエリート層から成る『ディープステート』を解体し、腐敗を一掃する、エプスタインに関連するファイルも公開する」ーそう大々的に宣言し、政治不信に陥った人々の支持を動員してきた政治家自身が、実は腐敗した「ディープステート」の一味だった、ト

    2025年7月17日 22:26
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    小谷哲男
    明海大学教授=外交・安全保障
    視点

    エプスタイン・ファイルをめぐるトランプ大統領とMAGA支持層の亀裂は、今後トランプ大統領の対外政策を縛る可能性がある。たとえば、トランプ大統領はウクライナに対する長距離攻撃能力の供与に一時前向きになったが、MAGA支持層がウクライナ戦争への

    2025年7月19日 07:29

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