連載:暗号資産「爆買い」バブル①
東京都心にそびえる虎ノ門ヒルズ森タワー21階の会議室で昨夏、弁護士や大学教授ら3人の社外取締役が声をあげた。
「博打(ばくち)みたいなことをして、大丈夫なの」
その場で示されたのは、ビットコインを買って時価総額を膨らませるという戦略だった。
東証グロース上場のコンサル会社「Def consulting(Def)」は、昨年3月末の時価総額が24億円。上場維持基準に抵触し、残り1年で40億円以上にならないと上場廃止となる恐れが強かった。
社外取締役からは、暗号資産の荒い値動きに影響される懸念が出たほか、「本業の評価で株価を上げるべきだ」との意見もぶつけられた。
だが、本業を軌道に乗せるには時間がかかる。暗号資産を買うほうが早くて確実だと、経営陣は判断した。
決め手の一つは、元手となる購入資金を提供する投資ファンドがいたことだ。新しい株を買ってもらい、数十億円を調達できるめどがついていた。
新株の大半を引き受けるのは、英領ケイマン諸島にある「EVOファンド」。業績不振の企業に資金を注ぐ理由は何なのか。
新株を大量に刷って得た資金で、暗号資産を「爆買い」する企業が続出しています。どのようなカラクリなのか。リスクや死角はないのか。4回の連載で実態に迫ります。
フリーペーパー「ぱど」売却後の再建
Defの祖業は、1987年…













































