コラム・寄稿

3月11日の急上昇と後ろめたさ 悩ましきカレンダージャーナリズム

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田渕紫織
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メディア空間考 田渕紫織

 前日よりもぐんと増えた訪問者数に、目を見張った。2026年3月11日。東日本大震災発生から15年の日、配信した震災関連の記事を読みに来てくれた人の数だ。

 この日にテレビも新聞も一斉に報道するから注目が集まるのか。人々がこの日に特別な思いを持つのか。鶏と卵の関係だが、毎年3月11日だけは手応えを感じる。

 節目の日にばかり集中的・定型的に報道することは、批判を込め「カレンダー・ジャーナリズム」とも呼ばれてきた。この日の報道は、質・量ともにその最たるものと言っていい。

 報じる側も、毎年後ろめたさを抱える。

 取材はずっとしていても、特…

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この記事を書いた人
田渕紫織
編集委員|週刊アップデート編集長
専門・関心分野
災害復興、子ども