
明確な目標を持ってから、
練習への姿勢が変わりました
陸上競技選手
ケンブリッジ飛鳥さん

小学生の頃の夢はサッカー選手でしたが、中学校で陸上部の顧問の先生に誘われ、陸上に転向しました。サッカーはチームプレーだけど、陸上は個人競技。自分ががんばった分だけ結果が数字となって現れる。そこが僕に合っていると思いました。とはいえ、はじめから上位に入れるほど速かったわけではありません。中学3年生で出場した全日本中学陸上競技選手権大会は予選落ちでした。
そんな僕がオリンピックに出たいと思うようになったのは、北京五輪でウサイン・ボルト選手が100mで優勝した姿を見たときです。両手を広げながら先頭でゴールテープを切る姿を見て、「僕もあの舞台に立ちたい」と強く思ったのです。はっきりとした目標が見えてからは、練習に取り組む姿勢が変わりました。1本1本きちんと考えて走ったり、速い人の動画と自分の動画を見比べて、自分に足りない部分を分析したりするようになりました。明確な目標を持ったことで練習の質を高めることができたのだと思います。
陸上の短距離走は、「走るだけ」のシンプルな競技ですが、究極まで突き詰めるためには繊細で地道なトレーニングをコツコツと積み上げていく必要があります。走りの練習だけでなく、ドリル(反復練習)などの基礎練習で自分の状態を確認することもとても大切です。そのほか体のケアや食事、睡眠、メンタルをいかに維持するかも重要。陸上のことを考えた行動がどれだけできるかが、結果を左右すると思うからです。100m走はたった10秒のなかに、それまでの努力が凝縮される競技です。東京五輪でメダルを取るために、これからもコツコツと練習をしていきます。
ケンブリッジ飛鳥
陸上競技選手
けんぶりっじ・あすか/1993年5月ジャマイカ生まれ。中学校から陸上を始め、高校3年生のときに日本ジュニア陸上競技選手権大会の男子200mで初の個人タイトルを獲得。その後、日本大学に進学し、2016年春には自己ベストを更新。同年、日本陸上競技選手権大会の男子100mで初の全国優勝を果たす。リオデジャネイロ五輪の代表選手として男子100mで準決勝進出し、400mリレーではアンカーを務め、銀メダルを獲得。2016年12月にプロ宣言をし、現在プロスプリンターとして活躍中。


西 紀明さん






