出生前検査で陽性、想像している? ダウン症児を育てる奥山佳恵さん
出生前検査(NIPT)の年齢制限がなくなり、希望すれば誰でも受けられることになります。採血するだけで、生まれてくる赤ちゃんにダウン症などの可能性があるかどうかを調べられる検査です。ダウン症の次男・美良生(みらい)君(10)とともにくらす俳優の奥山佳恵さんは、検査を受けるなら、夫婦の覚悟が問われると言います。
我が家もそうですが、ダウン症児のいる家族がどんな暮らしをしているかをみなさんに知ってもらう前に検査が一般化していくのは、とても心配です。
出産前から「障害のある子がやってきても大丈夫!」と言える親は、いまの日本に果たしてどれぐらいいるのだろうと率直に感じます。
ダウン症の次男が生まれた時から、「大変ですよね」と周りの方からよく言われてきました。
でも、子育てってそもそも大変で、兄弟で比べても健常児の長男の子育てのほうが大変だったので、あまり私はピンと来ていませんでした。あくまで我が家の兄弟での比較ですが、次男はよく寝て、よく笑い、よく食べて、すごく育てやすい子でした。
でもこれは、経験しないと分からなかった。
障害のある子とのくらしを知らないゆえに思い描けない、イメージできないというのが一番恐ろしいことだと思います。ちょっと見聞きしたり触れあったりしただけでは、余計に不安になるだけですよね。
出生前検査を受ける人に知ってほしいこと
出生前検査の本来の趣旨は、こんな特徴を持った子が生まれてくるんだよということを知って、親が事前に備えるためだったと思います。
でも現実は、「どうか何事もありませんように」と願ったり、「まさか陽性が出るわけがない」と思ったりしながら受ける人が大半ではないでしょうか。
そして、予想外の結果が出たとき、かつてダウン症の告知を受けた時の私たち夫婦のように、頭が真っ白になる。
これから出生前検査を受けようとする方に知っていただきたいのは、陽性という結果が出たときは、「サヨナラする」かどうかを自分で選ばなければいけないという現実です。
その重みを知ってから受けてほしい。それに尽きます。
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