「安倍政治の検証」に挑んだ有田芳生氏 「風穴」は開けられたか

有料記事

山崎毅朗
[PR]

 安倍晋三元首相の死去に伴う衆院山口4区補選で、「安倍首相の政治の検証」を掲げたジャーナリストで立憲民主新顔の有田芳生氏(71)は、安倍氏の後継候補で自民新顔の吉田真次氏(38)に敗れた。「安倍政権の光と影を、選挙を通じて公平に公正に評価する」と論戦を挑んだ一方、次を見据えた「期待」も秘めていた。

 告示前の4月4日午後、有田氏の姿が山口県下関市内のラーメン店にあった。同店は創業36年で夫婦で営むが、鶏肉や油、小麦粉といった食材の価格高騰に苦しんでいるという。

 地元市議の紹介で店を訪れた有田氏。店主が「もうけが少ない。店をやめてしまう仲間も多い」と漏らすと、メモを取りながら質問を重ねた。

 有田氏はこの他、製麺所や介護事業所を回った。「選挙で実感のある言葉を伝える材料集め。今の4区内の暮らしが見えてくる」と語った。

 この取材をもとに、選挙戦の演説で、有田氏はアベノミクス批判を展開した。ラーメン店主を引き合いに「安倍元首相はアベノミクスが成功すれば、国民総所得は150万円上がると約束した。でも、値上げをしなければやっていけない厳しい現状があるのに、働く人たちの賃金は上がるどころか下がっている」と語った。

 そのうえで「下関や長門でシャッター通りが広がっている。首相のおひざ元で、どうしてこんなに経済が停滞したのか。それは、経済政策が間違っていたからだ」と訴えた。

 当選した吉田氏は「安倍イズムの継承」を掲げた。有田氏は「アベノミクスで大企業はもうけた。株価が上がったからお金持ちはどんどんお金持ちになった。しかし、働く人たちや年金生活者は大変な思いをしている。安倍政権の政治を継承するという候補者に、どうアベノミクスを総括するのか聞きたい」と論戦を挑んだ。

 有田氏はジャーナリストとして、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を取材してきた。教団と自民党政治家との関係も主要な争点に挙げた。

 「旧統一教会と深い関わりを…

この記事は有料記事です。残り891文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら
宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら


関連トピック・ジャンル

トピックス