小中高生の自殺、過去最多527人 24年暫定値、全体では減少

川野由起
[PR]

 2024年の自殺者数(暫定値)は2万268人で、前年の確定値と比べると1569人(7.2%)減った。厚生労働省が29日、発表した。減少は2年連続。一方、小中高生の自殺は527人で統計のある1980年以降、過去最多となった。

 全体の内訳をみると、男性は1万3763人、女性は6505人。人口10万人あたりの自殺者数を示す自殺死亡率は、16.3(前年17.6)だった。都道府県別にみると、岩手が22.9で最も高かった。山梨(21.9)、新潟(21.2)と続いた。

 小中高生は、小学生15人、中学生163人、高校生349人だった。このうち男性は前年の確定値から20人減の239人、女性は34人増の288人だった。

 全体の内訳を職業別でみても、「有職者」や「無職者」などいずれも前年の確定値から減少したのに対し、「学生・生徒等」のみが増加した。

 国の統計によると、小中高生の自殺者数は11年以降、毎年300人を超えている。コロナ禍に突入した20年に急増し499人となり、以降も高止まりしている。特に中高生の伸びが顕著で、20年以降、中学生は毎年140人以上、高校生は310人以上が自殺で亡くなっている。

 人口動態統計(23年)によると、10~30代の死因はいずれも自殺が最多。24年版自殺対策白書によると、日本を含む主要7カ国(G7)各国の10~19歳の死因で1位が自殺なのは日本のみだ。

 政府は23年に「こどもの自殺対策緊急強化プラン」をまとめた。1人1台端末を活用した自殺リスクの早期把握や早期支援、警察や学校、自治体などがもつ統計や資料を集約した要因分析などを進めている。31日に関係省庁連絡会議を開き、対応を協議する。

 自殺者の総数は、1998~2011年は3万人台で推移。03年の3万4427人をピークに減少傾向にあり、19年にはおよそ6割の2万169人まで減少したが、コロナ禍に入った20年に増加した。

     ◇

悩みの相談先(チャット・SNS相談)

【よりそいホットラインチャット】

https://comarigoto.jp/別ウインドウで開きます リアルタイムは午後4~10時

【生きづらびっと】

https://yorisoi-chat.jp/別ウインドウで開きます 午前8時~午後10時半

【あなたのいばしょ】

https://talkme.jp/別ウインドウで開きます 24時間受け付け

悩みの相談先(電話相談)

【#いのちSOS】

0120・061・338 24時間受け付け

【いのちの電話】

0120・783・556 毎日午後4~9時

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【今ならキャンペーン価格】有料記事が2カ月間 月額100円で読み放題!詳しくはこちら
宅配紙面の購読者なら、ダブルコース半年割がお得です。詳しくはこちら

この記事を書いた人
川野由起
くらし科学医療部
専門・関心分野
トラウマ、アディクション、社会的養育
  • commentatorHeader
    能條桃子
    NOYOUTHNOJAPAN代表
    視点

    全体の自死者統計では、男性の方が多く、これは男性役割を引き受けなければならない環境や有毒な男性性に起因しているという指摘がされてきていたが、小中高生については、男性が前年の確定値から20人減の239人、女性は34人増の288人だったというこ

    2025年1月30日 15:06
  • commentatorHeader
    平尾剛
    スポーツ教育学者・元ラグビー日本代表
    視点

    全体の自殺者数は減少しているものの、小中高生の自殺は増え続け、過去最多になった。まだ幼い子供たちの自殺が増え続けている社会に、私たちは生きている。この現実を私たちは重く受け止めなければならない。 生きづらさを感じる子供がこれほどまでにたく

    2025年1月31日 09:09

関連トピック・ジャンル

ジャンル